奨学金の返済 / 早見表

奨学金の返済は月いくら?借りた総額別の返済額と期間の早見表

この記事のもくじ
  1. 第一種奨学金(無利子)の返済額と期間の早見表
  2. 第二種奨学金(利子つき)の返済額と期間の早見表
  3. 自分の月額を計算で確かめる
  4. 所得連動返還方式の人の月額
  5. 実際の月額を確かめる3つの方法
  6. 月額が重いと感じたら

日本学生支援機構(JASSO)の貸与奨学金の毎月の返済額は、第一種(無利子)で借りた総額が144万円なら9,230円、259万円ほどなら14,400円、第二種(利子つき)で240万円なら年3%のとき16,769円です。返す回数は借りた総額で決まり、144万円で156回(13年)、259万円で180回(15年)になります。この記事では、JASSOが公表している返還例を早見表にして、自分の額を正確に確かめる方法まで書きます。

第一種奨学金(無利子)の返済額と期間の早見表

次の表は、JASSOの「返還例(大学)」にある第一種の例です。平成24年度の新規入学者が、標準の修業年限で貸与を受けた場合の数字です。

貸与月額 貸与総額(4年) 返還月額 回数(年数)
3万円 144万円 9,230円 156回(13年)
4.5万円 216万円 12,857円 168回(14年)
5.1万円 244.8万円 13,600円 180回(15年)
5.4万円 259.2万円 14,400円 180回(15年)
6.4万円 307.2万円 14,222円 216回(18年)

6年制(医学部など)の場合、貸与が72か月になるので総額も回数も増えます。同じ返還例で、月額4.5万円なら総額324万円で月14,210円・228回(19年)、月額5.1万円なら総額367.2万円で月15,300円・240回(20年)、月額6.4万円なら総額460.8万円で月19,200円・240回(20年)です。6年制でも定額返還の上限は20年なので、総額が増えても回数は240回で止まり、月額のほうが上がっていきます。

表を見ると、貸与月額が大きいほど月々の返済額も回数も増えることが分かります。ただし、第一種の月額区分は時期によって変わります。ご自分の貸与月額が表にない場合は、次の節の計算か、通知で確かめてください。

第二種奨学金(利子つき)の返済額と期間の早見表

第二種は利子がつくので、利率によって月額が変わります。JASSOの返還例は、年0.5%・1%・2%・3%の4通りで示されています。4年間(48か月)貸与を受けた場合の月額は次のとおりです。

貸与月額(総額) 回数 年0.5% 年1% 年2% 年3%
3万円(144万円) 156回(13年) 9,557円 9,892円 10,580円 11,293円
5万円(240万円) 180回(15年) 13,874円 14,428円 15,574円 16,769円
8万円(384万円) 240回(20年) 16,855円 17,737円 19,582円 21,531円
10万円(480万円) 240回(20年) 21,069円 22,172円 24,478円 26,914円
12万円(576万円) 240回(20年) 25,282円 26,606円 29,373円 32,297円

第二種の基本月額の利率は、利率固定方式でも利率見直し方式(おおむね5年ごとに見直し)でも年3.0%が上限です。私立の医・歯・薬・獣医学課程などで借りる増額部分は別の算定で、原則として基本月額の利率に0.2%を上乗せするため、3%を超えることがあります。実際の利率は、貸与が終わった月ごとに決まります。JASSOの貸与利率の推移ページでは、令和8年度の4〜9月分(2026年10月時点で公表されている分)の基本月額が、固定方式で2.722〜3.000%、見直し方式で1.874〜2.400%でした。利率が高いほど月額も返す総額も増えます。月額12万円・総額576万円を年3%で返すと、返還総額は7,751,445円です。月額5万円・総額240万円では、同じ年3%で3,018,568円です。

早見表:借りた総額と返す年数の目安(定額返還方式)
貸与総額 返す年数
144万円 13年(156回)
216万円 14年(168回)
240万円前後 15年(180回)
307万円 18年(216回)
340万円を超える総額 最長20年(240回)

自分の月額を計算で確かめる

定額返還方式の年数は、貸与総額を「割賦金の基礎額」で割って、小数点以下を切り捨てた数です。回数はその12倍になります。基礎額は総額の区分ごとに決まっています。

貸与総額 基礎額
20万円以下 3万円
20万円超〜40万円 4万円
40万円超〜50万円 5万円
50万円超〜60万円 6万円
60万円超〜70万円 7万円
70万円超〜90万円 8万円
90万円超〜110万円 9万円
110万円超〜130万円 10万円
130万円超〜150万円 11万円
150万円超〜170万円 12万円
170万円超〜190万円 13万円
190万円超〜210万円 14万円
210万円超〜230万円 15万円
230万円超〜250万円 16万円
250万円超〜340万円 17万円
340万円超 貸与総額の20分の1

JASSOの例は、総額144万円の場合です。基礎額は11万円なので、144万円÷11万円は約13.09になり、切り捨てて13年、回数は156回です。第一種なら、144万円を156回で割った9,230円が月額の目安になります(円未満切り捨て。筆者の計算)。同じ手順で、総額216万円なら基礎額15万円で14年・168回、月額は12,857円で、返還例と合います。

第二種は利子の分があるため、この割り算では出ません。上の第二種の表か、通知の額を見てください。

所得連動返還方式の人の月額

平成29年(2017年)4月以降に第一種で採用された人が選べる所得連動返還方式では、月額が毎年変わります。計算の式はJASSOの案内で次のように示されています。

(地方税の課税対象所得 − 子ども1人につき33万円)× 9% ÷ 12(1円未満切り捨て)

前年の所得が0円でも、月2,000円の返還が必要です。返還開始から1年以内の9月までは定額返還方式の半額を毎月返し、難しい場合は申請で月2,000円にできます。月額の見直しは、返還開始から1年以内の10月分から毎年行われます。JASSOのデータ集にある例は、年収300万円で月額約8,600円、年収450万円で約15,400円です。

課税対象所得は、年収から各種の控除を引いたあとの額なので、年収から直接は計算できません。

実際の月額を確かめる3つの方法

表や計算は目安です。実際の額は、次の3つのどれかで確かめます。

  1. リレー口座の加入通知:返還が始まる年の8月に届く通知に、初回の返還日と金額が載っています
  2. 返還確認票・返還のてびき:在学中の学校の説明会で受け取る書類で、返還の案内が載っています
  3. スカラネット・パーソナル:返還中の人は、返還総額(元金)、返還残回数、返還残額(元金)、現在請求額と次回の振替情報が見られます

スカラネット・パーソナルの登録とログインは奨学金の返済をスカラネットで確認する方法にまとめました。返済が始まる時期と、払い終わる時期の出し方は奨学金の返済はいつからいつまで?始まる時期・終わる時期と残りの確かめ方で扱っています。返済全体の流れは奨学金の返済ガイドから確かめられます。

平均より役に立つのは、自分の貸与総額から出る額です。上の3つの方法のどれかで、自分の月額と残りの回数を確かめてください。

月額が重いと感じたら

表の月額を見て、いまの収入では重いと感じることがあるはずです。その場合は、延滞する前に月額を下げる制度があります。奨学金の減額返還の申請|月の返済額を下げる条件と手順で、月額を3分の2・2分の1・3分の1・4分の1にして期間を延ばす方法を確かめられます。返す総額は減りませんが、毎月の負担を軽くして延滞を避けるための制度です。

よくある質問

Q. 第一種と第二種の両方を借りていると、月額はどうなりますか?

それぞれの奨学金について別々に月額が決まり、並行して返します。毎月の引き落とし額は、第一種の月額と第二種の月額を足した額になります。表で自分の分を1つずつ見て、足し合わせてください。

Q. 表の返済額と、自分の通知の額が違います。どちらが正しいですか?

通知の額です。表は、日本学生支援機構が公表している平成24年度新規入学者の例などをもとにしたもので、いまの貸与月額の選択肢と同じとは限りません。実際の額は、リレー口座の加入通知か、スカラネット・パーソナルで確かめます。

Q. 年収から月額を計算できますか?

所得連動返還方式の人は、課税対象所得をもとに計算されるので、年収そのものでは計算できません。年収は給与所得控除や社会保険料控除などを引く前の額だからです。JASSOの例では、年収300万円で月額約8,600円、年収450万円で約15,400円です。

出典・参考にした公的な情報

出典の確認日:2026-10-23。制度や受付条件は変わることがあります。手続きの前に、各窓口の最新の案内を確認してください。

この記事は一般的な情報で、個別の法律判断・医療的な診断をするものではありません。

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