リボ払いの計算方法|完済までの月数と手数料の総額をシミュレーション
リボ払いが何か月で終わるかは、残高・年率・毎月の支払額の3つがあれば、表計算ソフトで出せます。たとえば残高40万円・年18%で毎月1万円なら、完済は62回目(5年2か月後)、支払総額は約61万円で、うち手数料は約21万円です(筆者の計算)。この記事では、表の作り方、支払額を変えたときの比較、臨時返済を入れたときの差、一括返済の額の出し方を、順に説明します。
リボ払いの計算方法|表計算で1か月ずつ繰り返す
リボ払いの返済は、毎月、次の3つの計算を繰り返します。
- 手数料 = 残高 × 年率 ÷ 365 × 日数
- 元金に回る額 = 支払額 − 手数料
- 次の月の残高 = 残高 − 元金に回る額
この繰り返しを、残高がゼロになるまで続けた回数が、完済までの月数です。手数料の式の詳しい使い方は、リボ払いの手数料の計算|残高と年率から月の手数料を出すにあります。
表計算ソフトで作る手順は次のとおりです。
- 1行目に、年率(B1)、日数(D1に30)、毎月の支払額(F1)を入れる。
- 4行目から、A列に回数、B列に月初の残高、C列に手数料、D列に支払額、E列に元金、F列に月末の残高の見出しをつける。
- 5行目に、B5に現在の残高を入れる。C5に
=ROUNDDOWN(B5*$B$1*$D$1/365,0)を入れる。 - D5に
=MIN($F$1,B5+C5)、E5に=D5-C5、F5に=B5-E5を入れる。 - 6行目のB6に
=F5を入れ、C6〜F6は5行目の式を下にコピーする。 - F列が0になる行までコピーし、その行のA列が完済の回数、D列の合計が支払総額になる。
回数だけを出したいときは、=NPER(B1*D1/365,-F1,B5)で、約何回かが分かります。結果は小数で出るので、切り上げた数が回数の目安です。
40万円・年18%・毎月1万円の最初の3行は、次のようになります(筆者の計算・円未満切り捨て)。
| 回 | 月初の残高 | 手数料 | 元金に回る額 | 月末の残高 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 400,000円 | 5,917円 | 4,083円 | 395,917円 |
| 2 | 395,917円 | 5,857円 | 4,143円 | 391,774円 |
| 3 | 391,774円 | 5,796円 | 4,204円 | 387,570円 |
1万円のうち、半分以上の約59%が手数料です。それでも、元金が少しずつ減るので、手数料も減っていき、62回目に終わります。
毎月の支払額を変えたときの比較|40万円・年18%
同じ残高40万円・年18%で、毎月の支払額だけを変えて比べます。新しい利用はしない前提です。
| 毎月の支払額 | 完済までの回数 | 支払総額 | うち手数料 |
|---|---|---|---|
| 6,000円 | 292回(24年4か月) | 約175.0万円 | 約135.0万円 |
| 7,000円 | 128回(10年8か月) | 約88.9万円 | 約48.9万円 |
| 8,000円 | 92回(7年8か月) | 約73.3万円 | 約33.3万円 |
| 1万円 | 62回(5年2か月) | 約61.0万円 | 約21.0万円 |
| 1万5,000円 | 35回(2年11か月) | 約51.2万円 | 約11.2万円 |
| 2万円 | 24回(2年) | 約47.8万円 | 約7.8万円 |
| 3万円 | 15回(1年3か月) | 約44.9万円 | 約4.9万円 |
| 30日ごとの支払い・新しい利用なし・手数料は年18%の日割りとして計算。最終回は端数で支払額より小さくなる。 |
表から分かることが2つあります。
- 毎月の額を、手数料より少し上げただけでは変わらない。 手数料が1か月5,917円なので、6,000円では初月の元金が83円しか動かず、完済は24年以上先です。7,000円なら10年8か月、8,000円なら7年8か月と、1,000円ごとに回数が大きく縮みます。
- 支払額を2倍にすると、期間は半分以下になる。 1万円と2万円を比べると、回数は62回から24回に、手数料は約21万円から約7.8万円になります。
支払額の増やし方は、家計で出せる範囲から決めます。上げられる額が分からないときは、終えたい月数から逆算します。残高40万円・年18%を、決まった月数で終えるのに必要な毎月の額は次のとおりです(筆者の計算・円未満切り上げ)。
| 終えたい回数 | 毎月の額の目安 | 手数料の総額 |
|---|---|---|
| 12回(1年) | 約36,600円 | 約39,500円 |
| 24回(2年) | 約19,900円 | 約78,100円 |
| 36回(3年) | 約14,400円 | 約118,800円 |
| 48回(4年) | 約11,700円 | 約161,500円 |
| 60回(5年) | 約10,100円 | 約206,200円 |
毎月の額を決めたら、それが家計の中で続けられるかを確かめます。続けられない額なら、無理な計画は崩れて延滞につながります。その場合の相談先はリボ払いが終わらないときの抜け出し方|返済額の見直しと相談にあります。
臨時返済を入れたとき・一括で返すときの計算
ボーナスなどで、途中で臨時の返済を入れると、そのぶん元金が減り、以降の手数料が小さくなります。40万円・年18%・毎月1万円で、6か月返したあとに10万円を臨時で返すとどうなるかを計算しました(筆者の計算)。
| 返し方 | 完済までの月数 | 手数料の総額 |
|---|---|---|
| 毎月1万円のまま | 62回 | 約21.0万円 |
| 6か月後に10万円を臨時で返し、毎月1万円を続ける | 約42回(6か月+36回) | 約11.5万円 |
10万円を早く返しただけで、完済は約20か月早まり、手数料は約9.5万円減ります。臨時返済の手続きは、リボ払いの繰り上げ返済|手数料が減る効果と手続きの方法にあります。
一括返済シミュレーションは、次の式です。
今日一括で払う額 = 残高 + 払う日までの手数料(残高×年率÷365×日数)
残高40万円・年18%で、15日分の手数料が計算に入る場合は、手数料が2,958円で、払う額は402,958円です。この額は、カードごとの日数の数え方と締め切りで変わります。会員サイトで「全額返済の金額」を確かめ、自分の計算と1,000円程度の差に収まるかを見ます。手続きの探し方はリボ払いを一括返済する方法|カード会社別の手続きの探し方にあります。
計算するときの注意と、借金全体への使い方
この計算には、前提があります。
- 新しい利用をしない前提。 返しながら使うと、残高が増えて回数が延びます。使い続けている人は、1か月の利用額を引いた分で計算します。
- 年率が変わらない前提。 優遇率や規約の改定で、率が変わることがあります。楽天カードは2026年11月11日に手数料の計算を日割りに改める予告をしています。
- 支払額が一定の前提。 残高スライド方式のカードでは、残高が下がると支払額の段階も下がります。その場合は、段階の変わる回から支払額を入れ替えて計算します。
リボ以外の借入れもある人は、同じ表を借入先ごとに作り、年率の高いものから比べます。借金全体の完済までの計算は借金返済シミュレーションのやり方|利息と完済までの期間を計算にあります。リボ払い全体の流れはリボ払いとは?終わらない仕組みと残高を減らす返し方の手順で確かめられます。
よくある質問
Q. シミュレーションの結果は、実際の請求とぴったり合いますか?
ぴったりは合いません。この記事の計算は、30日ごとに支払い、新しい利用をしない前提です。実際は、日数の違い、締め日と支払日のずれ、円未満の処理、支払額の段階の変化があります。完済の時期は、数か月の幅を持たせて見る目安として使います。
Q. 毎月の支払額が手数料と同じ額のとき、残高はどうなりますか?
元金に回る額がゼロになり、残高は減りません。残高40万円・年18%なら、30日分の手数料が5,917円なので、毎月5,917円では終わりません。支払額が手数料を少し上回る程度でも、完済は何十年も先になります。
Q. 表計算ソフトがないときは、どうすればよいですか?
スマートフォンの電卓でも、1か月分の計算(残高×年率×30÷365で手数料、支払額から引いて元金)を繰り返せば出せます。数回分を手で計算すると、元金がどれだけ動いているかが分かります。会員サイトにシミュレーターがあるカードは、その結果と見比べます。
出典・参考にした公的な情報
- 利息制限法 第1条(e-Gov法令検索)(デジタル庁)
出典の確認日:2026-10-24。制度や受付条件は変わることがあります。手続きの前に、各窓口の最新の案内を確認してください。
この記事は一般的な情報で、個別の法律判断・医療的な診断をするものではありません。