信用情報・ブラックリスト / 制度解説

信用情報とは?記録される内容と3つの信用情報機関の違い

この記事のもくじ
  1. 信用情報とは|何が記録され、何に使われるのか
  2. 3つの信用情報機関の違い|会員・保有情報・期間
  3. 機関ごとの保有情報の中身
  4. 機関の間で共有される情報|CRINとFINE
  5. 自分の信用情報との付き合い方

信用情報とは、ローンやクレジットカード、分割払いなどの契約内容と、毎月の返済状況の記録のことです。収入や資産の情報ではなく、「いつ、どこと、いくらの契約をして、どう返してきたか」の履歴にあたります。この記録を預かっているのが信用情報機関で、国内の主な機関はCIC、JICC、全国銀行個人信用情報センター(以下、KSC)の3つです。

信用情報とは|何が記録され、何に使われるのか

信用情報に入っているのは、大きく分けて4種類の情報です。

  • 本人を特定する情報:氏名、生年月日、住所、電話番号、勤務先など。同じ人かどうかを見分けるために登録されます。
  • 契約の情報:どの種類の契約か(カード、カードローン、分割払い、住宅ローンなど)、契約日、限度額や契約額、残高。
  • 返済状況の情報:毎月の入金があったか、遅れたか。長く遅れた場合は「異動」の記録になります。
  • 申込みの情報:あなたが新しい契約を申し込んだ事実。照会した会社の記録として一定期間残ります。

使い道は、会員会社が支払能力を調べることに限られています。新規の申込みを受けたときの審査のほか、契約を続けている間に貸しすぎていないかを確かめる管理も含まれます。貸金業法と割賦販売法で、支払能力の調査以外には使えないと決められていて、CIC は、ダイレクトメールの発送や社員の採用試験の参考にする使い方を禁じています。違反した会員には、利用停止や加盟契約の解除などの措置が取られます。

信用情報は審査の材料であって、審査そのものではありません。貸すか貸さないかは、記録を見た会社が自社の基準で決めます。この仕組みの全体像と、いわゆるブラックリストとの関係はブラックリストとは?信用情報に載る条件・期間・影響の全体にまとめています。

3つの信用情報機関の違い|会員・保有情報・期間

3つの機関は、会員になれる会社も、保有する情報の種類も違います。早見表にします。

比較表:3つの信用情報機関
CIC JICC KSC(全国銀行個人信用情報センター)
運営 株式会社シー・アイ・シー 株式会社日本信用情報機構 一般社団法人全国銀行協会
主な会員 信販会社、銀行系・流通系・メーカー系のクレジット会社、消費者金融、保証会社、金融機関、携帯電話会社など 貸金業者(加入貸金業者)。業態の一覧は加盟会員検索で確かめる 銀行、政府関係金融機関、信用保証協会、推薦を受けたカード会社・保証会社
契約・返済の記録の期間 契約期間中と、契約終了後5年間 契約継続中と契約終了後5年以内(2019年10月1日以降の契約) 契約期間中と、契約終了日(未完済は完済日)から5年を超えない期間
申込みの記録 照会日から6か月 照会日から6か月以内 本人開示では利用日から1年を超えない期間、会員への提供は6か月以内
破産・民事再生 官報情報は登録しない。免責が確定すると、契約終了日から5年保有 破産申立などの異動参考情報 官報情報を決定日から7年を超えない期間保有

比べるときに押さえる点は3つあります。

  1. 会員の顔ぶれが違うので、載る場所も違う:クレジットカードや分割払いはCIC、消費者金融はJICCやCIC、銀行ローンはKSC、というのが大まかな目安です。ただし、会社ごとに加盟している機関が異なるため、1社が複数の機関に加盟していることもあります。
  2. JICCは契約日で期間の数え方が変わる:2019年9月30日以前の契約は、債務整理などが発生日から5年以内、2019年10月1日以降の契約は、契約継続中と契約終了後5年以内、と区分されています。古い契約の記録は、同じ「5年」でも起点が違います。
  3. KSCだけ「官報情報」を持つ:官報に公告された破産・民事再生の手続開始決定が、決定日から7年を超えない期間登録されます。2022年11月に10年から7年へ短縮されました。

指定信用情報機関という言葉も出てきます。これは、貸金業法で、貸金業者が個人に貸すときに総借入残高を調べる義務があり、そのための情報を持つ機関として国が指定したものです。JICCは2010年3月11日に指定を受けています。CICも、貸金業法と割賦販売法の両方に基づく指定を受けた機関です。

機関ごとの保有情報の中身

3機関の「何が、どのくらいの期間」を、一覧にしておきます。いずれも期限が過ぎると自動的に削除されます。

CIC

  • クレジット情報(契約内容と支払状況):契約期間中と、契約終了後5年間
  • 申込情報:照会日から6か月間
  • 利用記録(会員会社が照会した記録):利用日から6か月間
  • クレジット・ガイダンス情報(スコアにあたる情報):契約期間中と、契約終了後5年間
  • 本人申告情報・協会依頼情報:登録日から5年間
  • 電話帳掲載情報:最終の記録年月から2.5年間

JICC

  • 契約内容・返済状況:契約継続中と、契約終了後5年以内(2019年10月1日以降の契約)
  • 延滞:延滞が続いている期間
  • 債権回収・債務整理・破産申立・特定調停・民事再生:2019年10月1日以降の契約は契約継続中と契約終了後5年以内
  • 債権譲渡(譲渡済み):譲渡日から1年以内
  • 本人申告コメント・貸付自粛:5年以内

KSC

  • 取引情報:契約内容と返済状況
  • 照会記録情報:会員が機関を利用した日や申込み・契約の内容
  • 官報情報:破産・民事再生の開始決定
  • 本人申告情報・貸付自粛情報:登録日(申告日)から5年を超えない期間

KSCは、会員から照会があっても、登録元の金融機関の名前までは回答しない決まりです。期間の数え方の詳しい例は、ブラックリストの期間の早見表で扱います。

機関の間で共有される情報|CRINとFINE

3機関は別々の組織ですが、情報の一部は交流しています。交流の枠組みは2つあります。

枠組み 参加する機関 交流される主な情報
CRIN CIC、JICC、KSCの3機関 延滞等の情報(異動の発生日や種類、終了状況など)、代位弁済等、本人申告コメント情報、本人を識別する情報
FINE CIC、JICCの2機関(貸金業法・割賦販売法に基づく指定信用情報機関の間) 残高情報など(総量規制の確認のため交流が義務付けられている)、申込情報

ここから言えることは、ある機関で「異動」が付くと、その事実が他の機関にも伝わる仕組みがあるということです。ただし、機関が交流するのは決められた項目だけで、記録の全体が複写されるわけではありません。開示のときも、JICCの開示結果には他機関の情報は含まれず、KSCの報告書にも他機関から交流された情報は載りません。

そのため、自分の記録を漏れなく調べたいときは、機関ごとに開示を申し込むのが基本です。申込み方法と手数料は信用情報の開示のやり方|CIC・JICC・KSCの申込み方法と手数料で比べられます。

自分の信用情報との付き合い方

信用情報は、普通に返済していれば、自分に有利にはたらく記録でもあります。毎月の入金が続いていることが、次の審査で見られるからです。そのうえで、次の3つを習慣にすると、思わぬ記録に慌てずに済みます。

  • 契約の数を把握する:使っていないカードや、残高0円のまま解約していない契約も、契約期間中の記録として残ります。古いカードは解約の要否を決めておきます。
  • 引き落とし口座に余裕を持たせる:CIC の報告書では、約束の日に入金がなかった月が記号で残ります。「異動」になる目安は機関ごとに違いますが、1か月でも遅れを作らないのが安全です。「異動」の意味は信用情報の「異動」とは?記録される条件と消えるまでの期間で扱います。
  • 年に1回、開示して見る:不明な契約や、完済したのに残高が残っている記録が見つかることがあります。報告書の欄の読み方は信用情報の見方|開示報告書の「異動」や返済状況の読み方にあります。

事実と違う記録を見つけたときは、機関ではなく登録元の会社に連絡します。機関に頼んでも、事実と合っている記録は訂正も削除もされません。

よくある質問

Q. 3つの機関のうち、自分はどこに載っているのでしょうか?

契約した会社がどの機関の会員かで決まります。カードや分割払いの会社はCIC、消費者金融はJICCやCIC、銀行のローンは全国銀行個人信用情報センターに登録される例が中心ですが、会社ごとに違います。契約書や会員規約、各機関の会員検索で確かめるか、迷うときは3機関すべてに開示を申し込みます。

Q. 信用情報は、他の人にも見られてしまうのですか?

見られるのは、機関の会員会社と本人が中心です。会員会社は、申込みを受けたときや契約中の与信管理など、支払能力を調べる目的に限って使えます。勤務先が採用の参考に照会することは認められていません。家族が開示を受けられるのは、委任を受けた代理人や、亡くなった人の法定相続人など、決められた場合に限ります。

出典・参考にした公的な情報

出典の確認日:2026-10-24。制度や受付条件は変わることがあります。手続きの前に、各窓口の最新の案内を確認してください。

この記事は一般的な情報で、個別の法律判断・医療的な診断をするものではありません。

ブラックリストとは?信用情報に載る条件・期間・影響の全体

信用情報の「異動」とは?記録される条件と消えるまでの期間

信用情報の開示のやり方|CIC・JICC・KSCの申込み方法と手数料

信用情報の見方|開示報告書の「異動」や返済状況の読み方