信用情報・ブラックリスト / 手順

信用情報の見方|開示報告書の「異動」や返済状況の読み方

この記事のもくじ
  1. 報告書で最初に見る欄(3機関の対応)
  2. 入金状況の記号|A・P・$の意味
  3. 「異動」の読み方|記号とは別の欄を見る
  4. 消える時期を読む欄
  5. 読んだあとにすること

開示した信用情報を読むときは、「異動」と、毎月の入金状況の記号を分けて見ることから始めます。CIC の入金状況で A が付いた月は、本人の事情で約束の日に入金がなかった月です。「異動」は、返済日から61日以上または3か月以上の支払遅延があったときなどの、別の区分で、返済状況の欄に出ます。Aが1つあるだけでは異動ではありません。

報告書で最初に見る欄(3機関の対応)

3つの機関の報告書は、名前も並び方も違います。同じことを知りたくても、見る欄が違うので、先に対応を押さえます。

知りたいこと CIC JICC 全国銀行個人信用情報センター
契約中か終わったか 終了状況、契約終了日 契約状態(契約中/契約中(残高0円)/契約終了/譲渡済) 返済区分(成約など)、完了区分
毎月の入金は 入金状況(24か月分の記号) ファイルDは入金日・入金予定日、ファイルMは最新入金日・入金予定日 残債額・入金区分の履歴(最大2年分)
延滞や整理があったか 返済状況の「異動」、経過状況 異動参考情報等 返済区分(延滞)、完了区分(代位弁済、保証履行、強制回収手続など)
いつ消えるか 保有期限 契約状態ごとの登録期間 報告書1ページ目の「情報の登録期間」

CIC は、加盟会社から更新される「クレジット情報」を契約ごとに並べます。JICC は、貸金業者の借入が中心の「ファイルD」と、クレジットや金融機関の契約が中心の「ファイルM」に分けます。全国銀行個人信用情報センターは、取引情報、官報情報、本人申告情報、照会記録情報の順です。それぞれの開示方法は、CICの開示方法、JICCの開示方法、全国銀行個人信用情報センターの開示方法で説明しています。

入金状況の記号|A・P・$の意味

CIC の報告書の「入金状況」は、直近24か月分が記号で並びます。一番左が最新の月で、右へ進むほど過去にさかのぼります。記号の意味は、公式の説明で次のとおりです。

早見表:CICの入金状況の記号
記号 意味
$ 請求どおり(またはそれ以上)の入金があった
P 請求額の一部が入金された
R 本人以外から入金があった
A 本人の事情で、約束の日に入金がなかった(未入金)
B 本人の事情とは無関係の理由で、入金がなかった
C 入金されていないが、その原因が分からない
-(ハイフン) 請求もなく、入金もなかった(クレジットの利用がない場合など)
空欄 クレジット会社等から、情報の更新がなかった

たとえば、左から「$ $ A $ $ $ ……」と並んでいたら、最新の2か月は請求どおり入金し、その前の月に1回だけ未入金があり、そのあとは入金できていた、という順に読みます。左端が A のときは、直近の月に未入金があったことになります。Pが続く場合は、請求額に満たない一部の入金が続いていると読みます。

JICC の報告書の項目説明には、CIC のような月ごとの記号の列は見当たりません。代わりに、ファイルDの「入金日」、ファイルMの「最新入金日」と「入金予定日」、後述の異動参考情報等で状況を見ます。全国銀行個人信用情報センターは、「○(請求どおり)」「△(一部)」「×(入金なし)」「P(事情により入金なし)」「-(請求なし)」の記号で、最大2年分を残債額と並べます。同じ「P」でも、CIC では「一部入金」、全国銀行個人信用情報センターでは「事情による入金なし」と意味が違うので、機関ごとに読みます。

「異動」の読み方|記号とは別の欄を見る

「異動」は、いわゆるブラックの状態として語られることが多い区分です。公式の定義は、機関ごとに少し違います。

比較:3機関で「異動」にあたる表示
機関 欄 表示と基準
CIC 返済状況 「異動」:返済日より61日以上または3か月以上の支払遅延があるもの(あったもの)、保証履行が行われたもの、破産手続開始の決定がされたもの
JICC ファイルM 異動参考情報等 「元本・手数料遅延」:約定返済日から61日以上または3か月以上の遅延。ほかに保証履行、代位弁済、強制解約、返済条件変更、債権回収、破産申立、特定調停、民事再生など
JICC ファイルD 異動参考情報等 「延滞」「元金延滞」「利息延滞」:入金予定日から3か月以上、入金がなく遅延している情報。債務整理の項目もある
全国銀行個人信用情報センター 返済区分 「延滞」:約束の返済日が過ぎても、一定の期間返済しなかったこと。日数は示されていない。代位弁済、保証履行、強制回収手続は、完了区分の欄に出る

CIC は、異動に該当すると「異動発生日」を付けます。そのあと、和解などで支払いの条件が変わると「経過状況」の欄に、更新停止・支払条件変更・支払総額変更が出ます。遅れていた分を払って解消すると、「補足内容」に「解消」と出ます。破産手続の申請があれば「法的手続」と付きます。契約が終わったときの「終了状況」には、完了、本人以外弁済、貸倒、移管終了、法定免責の区分があります。

JICC の異動参考情報等には、延滞のほかに「債務整理」という項目があります。本人が債務に関する整理行為をとった情報を指します。CIC には「債務整理」という表示項目がないため、任意整理を同じ名前の欄で探しても見つかりません。任意整理が各機関でどう表れるかは、任意整理でブラックリストに載る期間で整理しています。

何日遅れると異動になるか、遅れが記録に載る時期は、返済を滞納すると信用情報にいつ載る?で扱います。異動という言葉の意味そのものは、信用情報の「異動」とはにあります。

消える時期を読む欄

自分の記録がいつ消えるかは、機関によって見る欄が違います。

  • CIC:契約が終了している契約には、「保有期限」の欄に年月が出ます。表示された年月の月末に情報が削除されます。残債額が0円で、終了状況にコメントがあるときは、報告日から5年間です。
  • JICC:「契約状態」を見ます。契約中(残高0円)の契約は、契約日または残高が0円となった入金日から5年以内、契約終了は契約終了後5年以内が目安です。契約日が2019年9月30日以前か、10月1日以降かでも、登録期間が変わります。
  • 全国銀行個人信用情報センター:完了区分が出ている契約は、完了区分の発生日から5年を超えない期間です。「延滞」の表示は、延滞解消日から5年が過ぎると「成約」に変わります(2006年10月以前の契約は返済区分の発生日から数えます)。官報情報があるときは、手続開始決定の日から7年を超えない期間です。

年数を機関別に並べた一覧は、ブラックリストの期間の早見表に、消えたあとの確かめ方は信用情報の回復までの期間にあります。

読んだあとにすること

  1. 異動の有無を先に確かめる:CIC は返済状況、JICC は異動参考情報等、全国銀行個人信用情報センターは返済区分と完了区分を見ます。
  2. 記録が心当たりと合うか照らす:契約した覚えのないカードや、完済したはずの借入の残高が残っていないかを見ます。
  3. 合わない記録は、登録元に問い合わせる:機関ではなく、登録した会社が調べます。
  4. 記録の消える年月を手帳に書く:その時期に、もう一度開示します。

借金の返済が遅れていて、記録がこれ以上悪くなるのが不安なときは、借金の公的な相談窓口と受付時間で相談先を選べます。

よくある質問

Q. 入金状況にAが1つ付いていたら、ブラックリストに載ったことになりますか?

なりません。CIC の入金状況の A は、その月に本人の事情で約束の日に入金がなかったことを示す記号です。「異動」は、返済日から61日以上または3か月以上の支払遅延などを指す別の区分で、返済状況の欄に表示されます。ただし、Aが並ぶと審査で見られることがあります。

Q. 入金状況の「C」や空欄は、何を意味しますか?

C は、入金がないがその原因が分からないことを示します。空欄は、クレジット会社等から情報の更新がなかったことを示し、カードを使っていない月などにも見られます。空欄だけで、延滞だと決めつけないでください。

Q. 見方が分からない記号が報告書にあったら、どこに聞けばよいですか?

報告書の内容の質問は、開示を受けた機関に問い合わせられます。登録内容が事実と違うと思うときは、機関ではなく、その情報を登録した会社に連絡して調べてもらいます。手順は信用情報の削除依頼・訂正の記事にあります。

出典・参考にした公的な情報

出典の確認日:2026-10-24。制度や受付条件は変わることがあります。手続きの前に、各窓口の最新の案内を確認してください。

この記事は一般的な情報で、個別の法律判断・医療的な診断をするものではありません。

信用情報の「異動」とは?記録される条件と消えるまでの期間

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