全国銀行個人信用情報センターの開示方法|銀行ローンの記録
銀行のローンやカードローンの信用情報は、全国銀行個人信用情報センター(KSC)にインターネットか郵送で申し込んで開示します。手数料はインターネットが800円、郵送が2,403円です。窓口での受付はありません。2026年10月は申込みが混み合っていて、CIC のように即日で見られず、郵送はインターネットよりさらに日数がかかる見込みと案内されています。
インターネットで開示する手順(800円)
インターネット開示は、2026年4月1日の午前9時以降の申込みから手数料が800円になっています。必要なものは次のとおりです。
- 利用者証明用電子証明書が有効なマイナンバーカード
- SMS が使える電話
- メールアドレス
- NFC 搭載のスマートフォンと、本人確認アプリ「TRUSTDOCK」
- PDF を見られる環境
支払い方法は、クレジットカード・デビットカード(VISA・Master・JCB・AMEX・Diners、一括払いのみ)、PayPay、キャリア決済(ドコモ払い・auかんたん決済・ソフトバンクまとめて支払い)です。キャリア決済は、Wi-Fi を切ってキャリアの回線につないだ状態で払わないとエラーになり、最初からやり直しになります。
流れは、申込み画面でマイナンバーカードによる本人確認をし、本人確認の完了後に届く手数料の支払い用 URL のメールから決済し、報告書(PDF)をダウンロードする順です。報告書は、アップロードされてから10日で削除されます(土日祝日も数えます)。届いたらすぐに保存してください。申込みの情報そのものも、原則として1か月で削除されます。
2026年10月の受付状況
KSC は、2026年9月29日にインターネット申込みを一時休止し、翌30日に再開しました。10月2日のお知らせでは、本人確認のあとに手数料の支払い用 URL のメールが届くまでと、支払い後の手続きのどちらも、通常時より相当の日数がかかっていると公表しています。具体的な日数は示されていません。CIC のインターネット開示は報告書をその場で見られますが、KSC は即時に見られないので、予定がある人は早めに申し込みます。
郵送で開示する手順(2,403円)
郵送は、手順がやや多い代わりに、マイナンバーカードやスマホがなくても申し込めます。
- 利用券を買う:セブン-イレブン・ローソン・ミニストップ・ファミリーマートのマルチコピー機または Loppi で、「本人開示・申告手続利用券」を買います。JTB の商品番号は「0267639」です。出力された払込票は、30分以内にレジで払います。
- 申込書を用意する:「登録情報開示申込書」を、KSC のページからダウンロードして印刷するか、コンビニのマルチコピー機で出します。
- 本人確認書類を2種類そろえる:うち1種類は、発行から3か月以内の原本(住民票の写し、印鑑登録証明書、戸籍の附票の写し。本籍地の記載がないもの)です。通知カード、健康保険証、基礎年金番号通知書は使えません。
- 郵送する:利用券、申込書、本人確認書類を、東京都千代田区丸の内の全国銀行協会 全国銀行個人信用情報センターあてに送ります。返信用封筒は不要です。速達で返してほしいときは、300円分の切手を同封します。
- 本人限定受取郵便で受け取る:報告書は、本人限定受取郵便(特例型・転送不要)で現住所に届きます。
利用券は2,403円で、内訳は開示手数料2,060円と発券手数料343円です。定額小為替は使えず、払った料金は返金されません。2026年10月20日のお知らせでは、郵送はインターネットよりさらに日数がかかる見込みなので、可能ならインターネットで申し込むよう案内されています。このため、郵送の所要日数はこの記事では書きません。申込みの前に、KSC のお知らせを見てください。
他の機関と違う点|官報情報と登録期間
KSC の開示報告書に載る情報は4種類です。取引情報(ローン・クレジットカード・保証と、これらの連帯保証人に関する情報)、官報情報、本人申告情報、照会記録情報です。ほかの機関と違う点は次の表のとおりです。
| 情報の種類 | 内容 | 登録期間 |
|---|---|---|
| 取引情報 | 契約内容、入金の有無、延滞、代位弁済など | 契約期間中と、契約終了日から5年を超えない期間 |
| 官報情報 | 官報に公告された破産・民事再生の手続開始決定 | 決定日から7年を超えない期間 |
| 本人申告情報 | 本人確認書類の紛失・盗難・漏えいなどの申告、自らを貸付自粛対象者とする申告 | 申告日から5年を超えない期間 |
| 照会記録情報 | 会員が照会した記録 | 照会日から1年を超えない期間(会員への回答は6か月以内) |
官報情報を独自に持っているのは、KSC の特徴です。自己破産や個人再生の手続開始決定が官報に載ると、KSC はその事実を決定日から7年を超えない期間、別に登録します。取引情報の5年とは別の期間なので、破産した人の銀行系の記録は、取引情報が消えたあとも官報情報として残りえます。任意整理は官報に載らないので、官報情報の対象ではありません。取引情報の返済区分に登録された「延滞」は、延滞解消日から5年が過ぎると「成約」に変わります(2006年10月以前の契約は返済区分の発生日から数えます)。不渡情報は登録も提供も終わっていて、報告書の欄には「0/0」と表示されます。
報告書の見方も、CIC と異なります。入金区分は「○(請求どおりの入金)」「△(一部の入金)」「×(入金なし)」「P(事情により入金なし)」「-(請求なし)」の記号で、最大2年分の月ごとの残債額と並んで示されます。延滞については、報告書の見方は「お約束の返済日が過ぎても、一定の期間ご返済をされなかったこと」と説明していて、CIC や JICC のように何日以上かの数字は書いていません。記号の読み方は信用情報の見方(開示報告書の「異動」や返済状況の読み方)で3機関を並べました。
開示するときの注意
- 窓口はありません:問い合わせは電話で、平日の午前9時から正午、午後1時から午後5時です。番号は KSC のページで見られます。
- 報告書は証明書ではありません:提出を求められる場面はなく、銀行などの会員から求められたら KSC に知らせるよう案内されています。
- 照合は申込み時の情報で行われます:氏名・生年月日・住所が登録内容と一致しないと、その記録は報告書に載りません。また、住所や氏名の変更を借入先に届け出ていないと、変更は登録情報に反映されません。
- 亡くなった家族の分は、法定相続人とその法定代理人に限られます:JICC より範囲が狭いので、家族が亡くなったとき借金を信用情報で調べる方法で機関別に比べてください。
3機関の手数料と受付状況は信用情報の開示のやり方(CIC・JICC・KSC)に、信用情報機関の違いは信用情報とは何か|3つの信用情報機関の違いにまとめました。JICC の最新の受付状況はJICCの信用情報の開示方法を見てください。
よくある質問
Q. 全国銀行個人信用情報センターで開示すれば、消費者金融やクレジットカードの記録も分かりますか?
銀行などの会員が登録したローン・クレジットカード・保証の記録です。KSC の開示報告書には、他の機関の情報は載りません。消費者金融やカード会社への借入が心当たりにあるときは、CIC と JICC にも別々に申し込みます。
Q. 窓口に行って、その場で開示してもらえますか?
KSC は窓口での受付をしていません。申込みはインターネットか郵送です。インターネットでも即時には見られず、申込み後に報告書が届くまで日数がかかります。
Q. 開示報告書を、住宅ローンや就職の手続きで提出できますか?
できません。報告書には、いかなる場合も証明書として使うことはできないと書かれています。また、銀行などの会員が報告書の提示を求めることはないとされているので、提示を求められたら KSC に伝えるよう案内されています。
出典・参考にした公的な情報
- 登録情報の開示(本人開示のご案内)(一般社団法人全国銀行協会)
- インターネットによる開示(一般社団法人全国銀行協会)
- 郵送による開示(一般社団法人全国銀行協会)
- 開示手続きの遅れなどに関するお知らせ(2026年10月2日)(一般社団法人全国銀行協会)
- 郵送開示の遅れに関するお知らせ(2026年10月20日)(一般社団法人全国銀行協会)
- 全国銀行個人信用情報センターについて(登録情報と登録期間)(一般社団法人全国銀行協会)
- 登録情報開示報告書の見方(一般社団法人全国銀行協会)
出典の確認日:2026-10-24。制度や受付条件は変わることがあります。手続きの前に、各窓口の最新の案内を確認してください。
この記事は一般的な情報で、個別の法律判断・医療的な診断をするものではありません。