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カードローンの返済シミュレーション|残高スライド方式の計算

この記事のもくじ
  1. 毎月の返済額が決まる仕組み
  2. 利息の計算と、使う年率の決め方
  3. 表計算で完済までの期間と利息を出す手順
  4. 筆者の計算例と、アイフル公式の目安との検算
  5. 結果の見方と、次にやること

カードローンの毎月の返済額は、プロミスのような残高スライド元利定額方式では「借入後の残高 × 会社が決めた率」を1,000円単位に切り上げて決まります。追加で借りなければ、この額が完済まで続きます。完済までの月数と利息は、表計算ソフトに「残高・年率・毎月の返済額」を入れて、1か月ごとの利息と残高を並べると出せます。筆者の計算では、残高50万円・年18.0%・毎月1万3,000円で、完済まで58回(4年10か月)、利息の総額は約25.1万円です。この記事では、返済額が決まる仕組み、表の作り方、計算例とアイフル公式の目安との検算を順に示します。

毎月の返済額が決まる仕組み

返済額の決め方は、会社ごとに少しずつ違います。大手3社の公式案内(2026年10月23日に確かめた内容)を並べます。

会社 返済方式 毎月の返済額の決まり方
アコム 定率リボルビング方式 最終借入後の借入残高 × 一定の割合(1,000円未満切り上げ)。割合は契約極度額で決まる(30万円以下は4.2%、30万円超〜100万円以下は3.0%など)
プロミス 残高スライド元利定額返済方式 借入後残高 × 割合(30万円以下は3.61%、30万円超〜100万円以下は2.53%、100万円超は1.99%)、1,000円未満切り上げ
アイフル 借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式 借入直後の残高ごとに月の返済額が決まる。最低返済額は4,000円

プロミスの公式ページには、計算例として「5万円→1,805円→2,000円」「50万円→12,650円→13,000円」「150万円→29,850円→30,000円」が載っています。50万円なら、50万 × 2.53%=12,650円を1,000円単位に切り上げて、1万3,000円です。

「残高スライド」とは、残高が増えると返済額が上がり、残高が少ない人の返済額は低く抑えられる仕組みです。返済額が決まる基準は「借入後の残高」で、返済して残高が減っても、追加の借入れがなければ返済額は変わりません。この「毎月同じ額を払い続ける」性質が元利定額です。返済額のうち、利息に回る額は残高が多い最初の月ほど大きく、元金に回る額は後になるほど大きくなります。

利息の計算と、使う年率の決め方

毎月の利息は、実際の契約では日割りで計算され、月の日数によって数百円単位で動きます。筆者の計算では、簡単に出すため「月の利息 = 残高 × 年率 ÷ 12」と置いています。日割りの計算方法は借金の利息の計算方法|日割り計算と返済額に占める利息の割合で扱っています。

使う年率は、契約書か会員ページの「貸付利率(実質年率)」です。上限は利息制限法1条で、元本10万円未満は年20%、10万円以上100万円未満は年18%、100万円以上は年15%と決まっています。この記事の例は、10万円以上100万円未満の上限である年18.0%で計算しました(100万円の例だけ年15%)。実際の契約の率が低ければ、利息はここより少なくなります。

表計算で完済までの期間と利息を出す手順

Excel やGoogleスプレッドシートで、次の手順で返済表を作ります。

  1. 上部に、残高(例:500000)、年率(例:0.18)、毎月の返済額(例:13000)をセルに入れる。
  2. 表の列を、A「回」、B「月初の残高」、C「利息」、D「返済額」、E「元金に充たる額」、F「月末の残高」とする。
  3. 1回目のB列に残高のセルを入れる。C列に「=ROUNDDOWN(B2*年率/12,0)」、D列に「=MIN(毎月の返済額,B2+C2)」、E列に「=D2-C2」、F列に「=B2-E2」を入れる。最後の月は残高が返済額より少ないため、MIN関数が残りの額だけを返済額にする。
  4. 2回目のB列に前の行のF列を参照させ、C〜F列を下にコピーして、F列が0になる行までのばす。
  5. 行数が完済までの回数、D列の合計が支払総額、C列の合計が利息の総額になる。

行数を数えずに回数だけ知りたいときは、「=NPER(年率/12,-毎月の返済額,残高)」でも出せます。50万円・年18%・月1万3,000円なら約57.8となり、小数点以下を切り上げて58回です。

返済表の見本(残高50万円・年18.0%・毎月1万3,000円・筆者の計算)
回 月初の残高 利息 返済額 元金に充たる額 月末の残高
1 500,000 7,500 13,000 5,500 494,500
2 494,500 7,417 13,000 5,583 488,917
3 488,917 7,333 13,000 5,667 483,250
12 434,746 6,521 13,000 6,479 428,267
36 249,222 3,738 13,000 9,262 239,960
58 9,909 148 10,057 9,909 0

1回目は、払った1万3,000円のうち7,500円(約58%)が利息に消え、元金は5,500円しか減りません。最後の58回目は残りの1万57円で終わります。追加で借りたときは、その月の残高に借入額を足し、新しい残高から返済額を決め直して、表を作り直します。

筆者の計算例と、アイフル公式の目安との検算

同じ方法で、残高ごとの完済までの回数と支払総額を計算しました。返済額は、プロミスの公式の率(3.61%と2.53%)で出した額です。

残高 毎月の返済額 年率 回数 支払総額 利息の総額
10万円 4,000円 18.0% 32回 126,260円 26,260円
30万円 11,000円 18.0% 36回 388,683円 88,683円
50万円 13,000円 18.0% 58回 751,057円 251,057円
100万円 26,000円 15.0% 53回 1,371,743円 371,743円

検算として、アイフルが公式ページで示す返済期間の目安と比べました。アイフルは、同じ残高と返済額で、10万円は32回・総額126,194円、30万円は36回・388,481円、50万円は58回・750,581円、100万円は53回・1,371,095円と案内しています。回数はすべて一致し、総額の差は66〜648円(0.1%以下)です。差が出るのは、実際の利息が日割りで計算されるためです。自分で作った表と会員ページの返済予定がこの程度の差に収まっていれば、計算は合っています。

プロミスの公式が示す最長回数とも整合します。30万円以下は最長36回で、筆者の計算は30万円で36回です。100万円以下は最長60回で、99.9万円・年18%は58回、100万円超は最長80回で、100万1円・年15%は79回でした。

結果の見方と、次にやること

出た数字は、次の3点で読みます。

カードローン以外の借入れを含めた返済シミュレーションは借金返済シミュレーションのやり方|利息と完済までの期間を計算にあります。計算の結果、払えない月が出そうなときは、返済日を過ぎる前の相談の順番がカードローンが返せないとき|延滞の前に業者へ相談する順番にまとまっています。

よくある質問

Q. 契約書に書かれた返済額と、自分で計算した返済額が合いません。

返済額を決める率は会社と契約で違います。アコムは契約極度額で率が決まり、プロミスは借入後の残高で率が決まるなど、決め方そのものが違います。計算では、会員ページの「毎月の返済額」の数字をそのまま使い、率から出した額とずれるときは、契約時に受け取った書面(貸金業法17条)の返済方式の欄を見ます。

Q. 追加で借りると、毎月の返済額はどうなりますか?

残高スライド方式では、追加で借りたあとの残高に合わせて返済額が決め直されます。アイフルの公式案内では、追加の借入れがなければ返済額は変わらず、追加すると借入後残高で再計算されます。追加借入のたびに、この記事の表を作り直してください。

Q. 年率は何%で計算すればよいですか?

契約書や会員ページの「貸付利率(実質年率)」の数字を使います。契約の率が分からないときは、利息制限法の上限(元本10万円未満は年20%、10万円以上100万円未満は年18%、100万円以上は年15%)で計算すると、利息は多めに出ます。実際の率はこれ以下のはずなので、安全側の目安になります。

出典・参考にした公的な情報

出典の確認日:2026-10-23。制度や受付条件は変わることがあります。手続きの前に、各窓口の最新の案内を確認してください。

この記事は一般的な情報で、個別の法律判断・医療的な診断をするものではありません。

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