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借り換えとは?金利・手数料・返済期間で損得を判断する方法

この記事のもくじ
  1. 借り換えとは|今の借入れを別の借入れで返すこと
  2. 損得を決める3つの物差しと計算式
  3. 80万円を借り換えたときの比較表
  4. 期間が延びて総額が増える落とし穴
  5. 申し込む前の点検リスト

借り換えが得かどうかは、金利の差・手数料・返済期間の3つを合わせた「支払う総額」で決まります。金利が下がっても、手数料が高い、あるいは返済期間が延びれば、総額が増えて損になることがあります。この記事では、損得を判断する式、80万円を例にした比較表、期間を延ばしたときの落とし穴、申し込む前の点検項目を説明します。

借り換えとは|今の借入れを別の借入れで返すこと

借り換えとは、今ある借入れを返すために、別の会社から新しく借りる(あるいは別の契約に切り替える)ことです。目的は、金利を下げる、月の返済を軽くする、複数の返済をひとつにまとめる、のどれかです。「借り換え専用ローン」と呼ばれる商品は、お金の使い道を今の借入れの返済に限った商品です。使い道の制限や申込みの条件は会社ごとに違うので、公式の商品説明で確かめます。

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「おすすめの借り換えローン」を探す前に、いまの条件と新しい条件を同じ物差しで比べられるかが大切です。商品名で選ぶのではなく、次の式で、自分の条件を当てはめて比べます。

損得を決める3つの物差しと計算式

借り換えで得する額 = 今のまま払う残りの総額 −(新しい契約の総額 + 借り換えにかかる手数料)

この式がプラスなら得、マイナスなら損です。3つの要素は次のとおりです。

要素 見る場所 注意点
金利 今の契約書・会員サイトの年率と、新しい契約の年率 年率は「実質年率」で比べる。新しい金利は、借りる額で法律の上限が変わる
手数料 事務手数料、保証料、今の借入れの繰り上げ返済手数料、契約書の印紙代 名義が手数料でも、元本以外に受け取る金銭は利息とみなされる(利息制限法3条)。業として行う貸付けで除かれるのは公租公課・ATM利用料などに限られる(6条2項)
返済期間 残りの返済回数と、新しい契約の返済回数 期間を伸ばすと月は楽になるが総額は増える

上限金利は、借りる元本で変わります。10万円未満は年20%、10万円以上100万円未満は年18%、100万円以上は年15%を超える部分が無効です(利息制限法1条)。今の借入れが年18%でも、100万円以上にまとめ直した借り換え先では、上限が年15%になります。

80万円を借り換えたときの比較表

今、80万円を年18%・残り36回で返しているとします。月の返済は約2.9万円、総額は約104.1万円です。これを年12%の借り換えローンに切り替えたとき、返済期間と手数料でどう変わるかを比べます(筆者の計算。元利均等返済・月利は年率÷12で計算した概算。手数料は例として3万円)。

比較表:80万円・年18%・残り36回を、年12%に借り換えた場合(筆者の計算)
借り換え先の条件 月の返済 返済総額 手数料3万円を足した総額 今のまま(104.1万円)との差
今のまま(年18%・36回) 約2.9万円 約104.1万円 — —
年12%・36回 約2.7万円 約95.7万円 約98.7万円 約5.5万円の得
年12%・60回 約1.8万円 約106.8万円 約109.8万円 約5.7万円の損
年12%・84回 約1.4万円 約118.6万円 約121.6万円 約17.5万円の損

同じ年12%でも、返済期間を36回から84回にすると、月の返済は半分に近づきますが、総額は約23万円増えます。月が楽になった分は、将来に払う利息を先に買っているのと同じです。

期間が延びて総額が増える落とし穴

借り換えの広告では、「月々の返済が楽になる」という点が目立つ場合があります。月の返済が下がった理由が、金利でなく期間の延長なら、総額は増えます。確かめるには、次の2つを見ます。

  1. 新しい契約の総額(元金+利息+手数料)が、今のまま払う残りの総額より小さいか。 契約前に、返済回数と各回の額から掛け算で出します。
  2. 返済期間を、今の残りの回数に揃えて比べたか。 回数を揃えると、金利と手数料の差だけが残るので、損得がはっきりします。

法律も、借換えの扱いで総額の増加を見ています。年収の3分の1を超えて貸せる例外のうち、借換えの型(貸金業法施行規則10条の23第1項1号)は、新しい契約の月の負担が今の月の負担を上回らないこと、将来の返済総額(手数料などを含む)が今の返済総額を上回らないことを要件にしています。なお、複数の貸金業者の借金をひとつにまとめるおまとめの型(同項1号の2)は、金利が今の金利を上回らないこと、残高が段階的に減ること、月の負担が今より増えないことなどが要件で、返済総額が増えないことは求めていません。おまとめは、期間を延ばして総額が増える契約もありうるので、自分で計算することが大切です。違いの詳しい点は、おまとめローンのデメリット|返済総額が増える場合と注意点にあります。

申し込む前の点検リスト

借り換えは、返済が回っている人が負担を軽くするための方法です。毎月の返済が苦しく、借り換えで時間を稼ごうとしているなら、借り換えの前に返済条件の相談や債務整理を比べる段階かもしれません。判断の入口は借金の相談窓口はどこ?公的な窓口の番号・受付時間と選び方にあります。

よくある質問

Q. 借り換えの手数料は、金利に含めて考えるのですか?

含めて考えます。事務手数料や保証料などは、金利と別に払っても負担は負担です。利息制限法は、礼金・手数料・調査料など名義にかかわらず、元本以外に債権者が受け取る金銭を利息とみなしています(3条)。ただし、業として行う貸付け(営業的金銭消費貸借)で利息とみなされないのは、印紙税などの公租公課、強制執行の費用、ATM利用料など限られた費用だけです(6条2項)。比べるときは、総額に手数料を足した額で見ます。

Q. 金利が下がるのに、総額が増えることはありますか?

あります。返済期間を長くすると、金利が下がっても、利息を払う期間が延びて総額が増えます。80万円を年18%・36回から年12%・84回に借り換えると、月の返済は約2.9万円から約1.4万円に下がりますが、総額は約104万円から約119万円に増えます(筆者の計算)。

Q. 借り換えるより、今の会社に金利を下げてもらうことはできますか?

契約の金利や返済額の変更に応じるかは、会社ごとの判断です。変更を頼む場合は、遅れる前に会員サイトか電話で、返済条件の見直しが可能かを尋ねます。応じてもらえない場合に、借り換えや債務整理を含めて比べます。

出典・参考にした公的な情報

出典の確認日:2026-10-24。制度や受付条件は変わることがあります。手続きの前に、各窓口の最新の案内を確認してください。

この記事は一般的な情報で、個別の法律判断・医療的な診断をするものではありません。

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