リボ・カードローン・おまとめ / Q&A

おまとめローンの審査に通らないときに考える次の手と危ない業者

この記事のもくじ
  1. おまとめローンの審査で見られること
  2. 通らない理由の考え方|自分に当てはまるものを見る
  3. 通りやすくする方法はあるか
  4. 通らないときに探してはいけない借入先|審査なしをうたう業者
  5. 落ちたあとの次の手|返済条件の相談と債務整理への切り替え

おまとめローンの審査に通らないとき、いちばん避けたいのは「通りそうな別の借入先を探し続けること」です。審査は、収入に対して借入れが重いか、返済が遅れた記録がないかなどを見て決まります。落ちた場合、いまの借入れのまま新しい借入れを足す余地が小さいと見られた可能性があります(理由は会社しか分かりません)。この記事では、審査で見られる項目、通らない理由の考え方、「審査が甘い」とうたう危ない業者の見分け方、次に動く順番を説明します。

なお、この記事の審査の説明は、消費者金融やカード会社のキャッシングなど、登録を受けた貸金業者の審査が中心です。銀行・ろうきんなどは貸金業法の対象外で、審査の基準は各行が決めます。違いは銀行と消費者金融のおまとめローンの違い|総量規制との関係で比べられます。申し込む前に、まとめてよい人かどうかを見分けるチェックリストはおまとめローンのおすすめを探す前に|借りてよい人とよくない人にあります。

おまとめローンの審査で見られること

登録を受けた貸金業者(消費者金融やクレジット会社のキャッシングなど)は、貸す前に、利用者の返済能力を調べることが法律で義務づけられています。調べる項目は、収入・資力・信用・借入れの状況・返済計画などです(貸金業法13条1項)。個人との契約では、指定信用情報機関(CIC・JICCなど)の信用情報を使うことも定められています(同条2項)。

見られる項目 根拠 自分で確かめる方法
収入・資力 貸金業法13条1項 源泉徴収票・給与明細・確定申告書などを手元にそろえる
借入れの状況(件数・残高) 同上、信用情報の照会(13条2項) 信用情報を開示して一覧を見る
返済の遅れの記録 信用情報(13条2項) 同上。信用情報の開示のやり方|CIC・JICC・KSCの申込み方法と手数料
収入証明書の提出 13条3項 その業者からの借入れが50万円を超える、または他社分と合わせて100万円を超える場合に提出を求められる
年収の3分の1の枠 13条の2(総量規制) 貸金業者からの借入れ合計を年収の3分の1と比べる

おまとめ専用の商品は、年収の3分の1を超えても貸せる「例外」に当たる場合があります。ただし例外になるのは、決まった要件をすべて満たす契約だけです(貸金業法施行規則10条の23第1項1号の2)。主な要件は、返済する借金がすべて貸金業者からのものであること、新しい金利が今の金利(複数なら残高で加重平均)を上回らないこと、定期の返済で残高が段階的に減ることです。例外があるからといって、審査が免除されるわけではありません。例外の細かい仕組みは借金の総量規制とは?年収の3分の1を超えたときに起きることで確かめられます。

通らない理由の考え方|自分に当てはまるものを見る

落ちた理由は、個別には分かりません。上の表の項目から、一般に重く見られやすいものを順に点検します。

  • 返済の遅れがある、または最近あった。 信用情報に遅れの記録が残っていると、新しい貸付けの判断で不利になります。
  • 借入件数や残高が多い。 件数が多いほど、毎月の返済の合計も大きくなります。
  • 収入に対して返済の負担が大きい。 毎月の返済額が手取りの大半を占める状態では、新しい契約の返済計画が立ちません。
  • 短期間に複数の会社へ申し込んだ。 申込みの際は、会社が審査のために信用情報を照会し、その記録(申込情報)が残ります。開示でその会社名や確認日が見えます。
  • おまとめの要件に合わない。 返済する借金に、貸金業者以外(家賃・税金・個人からの借入れなど)が含まれていたり、新しい金利が今より高かったりすると、例外の要件を満たせません。
  • 収入証明書が出せない、申告に食い違いがある。 借入れが50万円を超える場合などは、書類による確認が必要です。

どれに当たるかを見極める材料は、自分の信用情報の開示です。開示手数料や手順はCICやJICCの公式ページにあります。開示を見たうえで、遅れの記録が残っているなら、新しい借入れを探す段階ではないと考えるほうが現実的です。

通りやすくする方法はあるか

通りやすさを上げる近道はありませんが、落ちる材料を増やさないことはできます。

  1. 返済日に遅れないようにする。遅れそうなときは、遅れる前に会社に連絡する。
  2. 申込みは、条件を確かめたうえで1社ずつにする。落ちた直後に次々と申し込まない。
  3. 年収や他社の借入れを、申込書に正確に書く。
  4. 申し込む前に、利息と手数料を含めた返済総額が今より減るかを計算する。計算は借り換えとは?金利・手数料・返済期間で損得を判断する方法にある式で足ります。

計算してみて、通ったとしても返済総額が増えるなら、通ること自体が目的になってしまいます。

通らないときに探してはいけない借入先|審査なしをうたう業者

審査に落ちた直後は、「審査なし」「審査が甘い」「ブラックでもOK」「他社で断られた方も」という広告が目に入りやすくなります。これらは、登録業者なら法律に触れうる表示です。貸金業法16条2項は、他の貸金業者の利用者や返済能力がない人を対象にして勧誘する旨の表示や、借入れが容易であることを過度に強調する表示を禁じています。こうした言葉は、ヤミ金(ヤミ金融)の典型的な誘い文句です。ここで新しく借りると、返済に回す借入れが増え、利息を払う元本も増えます。おまとめローンの審査に落ちた人にとっては、状況を悪くする方向の借入れです。

見分けるときは、次の順で確かめます。

  1. 登録を確かめる。 金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス」で、社名・登録番号を検索する。無登録で貸金業を営むことは、貸金業法11条で禁じられています。
  2. 広告の連絡先を見る。 貸金業者は広告や書面での勧誘に、登録簿に登録した電話番号などの連絡先以外を載せられません(15条2項)。登録簿の番号と違う番号しかない広告、SNSのアカウントだけの広告は疑います。
  3. 金利を年に直して見る。 「10日で1割」は年にすると365%です(筆者の計算:10%×365日÷10日)。利息制限法の上限は年15〜20%で、出資法は業として年20%を超える利息の契約を処罰の対象にしています。
  4. 他の借入れで返すよう勧められたら離れる。 貸金業法21条1項6号は、取立てで「他からの借入れで返済資金を作るよう要求すること」を禁じています。取立ての場面で新しい借入れによる返済を求めること自体が、禁止行為に挙げられているということです。

見分けの詳しい手順はブラックリストでも融資するは危ない|審査なしをうたう業者の見分け方にあります。すでに連絡を取ってしまった場合は、闇金の被害は警察に相談できる?連絡が来たときの対応と相談先の窓口を先に見ます。

落ちたあとの次の手|返済条件の相談と債務整理への切り替え

別の借入先を探す代わりに、次の順で動きます。

  1. 借入一覧を作る。 会社名・残高・年率・毎月の返済額・返済日を表にする。
  2. 返済が回るかを計算する。 手取りから生活費を引いた残りと、毎月の返済額の合計を比べる。計算の手順は借金返済シミュレーションのやり方|利息と完済までの期間を計算にあります。
  3. 借入先に返済条件を相談する。 遅れてから連絡するより、遅れる前に連絡するほうが選択肢が残ります。話し方はカードローンが返せないとき|延滞の前に業者へ相談する順番にあります。

文例:「今月から返済が厳しくなりそうです。毎月の返済額を下げる方法や、返済日を変える方法があるか教えてください。」

  1. 公的な窓口に相談する。 財務局の多重債務相談窓口などは無料で相談できます。番号と受付時間は借金の相談窓口はどこ?公的な窓口の番号・受付時間と選び方に集めています。
  2. 債務整理を比べる。 月の返済が手取りを圧迫していて、返済条件の相談でも足りない場合は、債務整理が選択肢に入ります。おまとめとの違いは借金のおまとめと債務整理はどちらがいい?返済額と影響で比較で比べられます。

新しい借入れを探すより債務整理を比べるほうがよい理由は、審査に落ちた事情にあります。審査で重く見られたのが返済の遅れや借入れの多さなら、その状態を変えない限り、別の会社に申し込んでも同じ見られ方をされやすいからです。債務整理を弁護士や司法書士に依頼して貸金業者に書面で通知が届き、本人から直接請求しないよう求めたあとは、正当な理由のない電話・FAX・訪問での返済の要求が禁止行為になります(貸金業法21条1項9号)。ただし、対象は貸金業者からの直接の請求で、家賃や税金などには及びません。止まる範囲は借金の返済を一時停止できる?業者との相談と手続きで止まる仕組みで確かめられます。

早見表:審査に通らなかったときの動き方
状況 先にすること 避けること
返済は遅れていないが落ちた 信用情報の開示、返済計画の計算 別の会社へ続けて申し込む
すでに遅れている 借入先へ連絡、公的な窓口に相談 新しい借入れで返す
「審査なし」の広告が気になる 登録の確認、広告の連絡先を見る 先に連絡して個人情報を送る
毎月の返済が手取りの大半 債務整理を含めて比較 返済期間だけを延ばす

よくある質問

Q. 一度落ちたあと、別の会社のおまとめローンに申し込んでもよいですか?

落ちた理由が分からないまま次に申し込むと、同じ理由でまた落ちるおそれがあります。申込みの際は信用情報機関に照会がかかり、その記録が開示されます。申し込む前に、自分の信用情報を開示して延滞の記録や借入件数を見て、返済が回る計画があるかを先に確かめます。

Q. 審査に通りやすいおまとめローンはどれですか?

商品ごとの通りやすさを比べられる公的な資料はありません。登録業者の審査は法律で決まった調査(貸金業法13条)に沿って行われ、基準は会社ごとに違います。「通りやすさ」で商品を選ぶより、延滞を出さない、申込みを重ねない、申告を正確にすることのほうが、結果に効きます。

Q. 審査に落ちると、そのことは信用情報に残りますか?

申し込んだときに会社が審査のために信用情報を照会した記録(申込情報)は、開示で見られます。落ちたこと自体の扱いや記録される期間は機関ごとに規定があるため、自分の開示結果と各機関の公式ページで確かめます。

出典・参考にした公的な情報

出典の確認日:2026-10-24。制度や受付条件は変わることがあります。手続きの前に、各窓口の最新の案内を確認してください。

この記事は一般的な情報で、個別の法律判断・医療的な診断をするものではありません。

借金のおまとめと債務整理はどちらがいい?返済額と影響で比較

「ブラックリストでも融資」は危ない|審査なしをうたう業者の見分け方

借り換えとは?金利・手数料・返済期間で損得を判断する方法

借金の相談窓口はどこ?公的な窓口の番号・受付時間と選び方