おまとめローンのおすすめを探す前に|借りてよい人とよくない人
おまとめローンの商品を探す前に、まとめてよい人とよくない人を見分けることが先です。返済が回っている人なら、金利・総返済額・期間を比べれば選べます。返済が回らず、借りて返す状態の人は、まとめても借入れの総額が減らないことが多く、別の方法を先に考えます。この記事は商品の順位づけをせず、見分けるチェックリストと、比べる項目の確かめ方を示します。
まとめてよい人・よくない人のチェックリスト
次の項目に、はい・いいえで答えます。
まとめてよい可能性がある人
- 毎月の返済は、遅れずに続けられている
- 借入れが複数あり、金利の高いものが混ざっている
- 新しいローンの金利が、いまの借入れの金利より低い見込みがある
- 返済の期間を長くしなくても、毎月の返済額が収入に見合う
- まとめたあとに、カードやキャッシングで追加の借入れをしない自信がある
まとめる前に、別の方法を考えたほうがよい人
- 返済のために、別のカードローンやキャッシングで借りている
- 借入れの残高が、この1年で増え続けている
- すでに返済が遅れている、または遅れそうな月が続いている
- 毎月の返済のために、食費や家賃など生活費を削っている
- 複数の会社の最低返済額を払うだけで、元金がほとんど減っていない
後者に当てはまる項目が複数あるなら、おまとめよりも、債務整理の比較を先に見ます。理由は、新しい借入れで古い借入れを返すだけでは、借入れの総額が減らず、返済期間が延びるおそれがあるからです。基本の考え方はおまとめローンとは?借金をまとめる前に確かめる5つの条件にまとめています。
商品を比べる4つの項目と確かめ方
「おすすめ」の順位を探しても、あなたの借入れに合うかは分かりません。比べるのは、次の4項目です。数字は、貸主の公式ページや契約前の書面で確かめます。
| 比べる項目 | 確かめる中身 | 注意点 |
|---|---|---|
| 金利(実質年率) | いまの借入れの金利を、残高で重みづけして平均した値より低いか | 金利の幅(例:年○〜○%)の下限ではなく、自分に適用される金利で比べる |
| 総返済額 | 毎月の返済額×回数に、手数料を足した合計 | 期間が長いと総額が増える。「月々の返済が軽く」の宣伝は、総額で確かめる |
| 返済期間・回数 | 完済までの月数 | 同じ金利でも、期間が長いほど利息の合計が増える |
| 条件 | 収入証明の要否、返済に使える借入れ(貸金業者からだけか)、追加の借入れの可否 | 貸金業法の例外の要件には、金利が下がることと、残高が段階的に減ることが含まれる |
利息制限法は、利息の上限を、元本が100万円以上なら年15%、10万円以上100万円未満なら年18%と定めています。広告に出ている金利が上限に近いなら、いまの金利より下がるかを、自分の数字で確かめましょう。
アイフルの公式サイト(2026年10月24日に確認)には、借入れをまとめる向けの商品として「おまとめMAX・かりかえMAX」の案内があります。ただし、その利率・借入額・条件は商品ページごとに違い、契約日で変わることもあるので、このページには数字を書きません。アイフルやプロミスなどの消費者金融、クレジットカード会社、銀行のどこを見る場合も、金利・借入額・申込条件は各社の公式ページと契約前の書面で確かめます。広告やまとめサイトの数字は、古い場合があるので、根拠にしません。
公式の商品ページでは、次の欄を探します。契約後に渡される書面(貸金業法17条1項)にも同じ項目が載るので、申込みの前後で数字が食い違っていないかを見比べられます。
| 知りたいこと | 商品ページで探す欄 | 契約書面の項目(貸金業法17条1項) |
|---|---|---|
| 自分に適用される金利 | 「金利(実質年率)」。幅がある場合は審査後に決まる | 貸付けの利率 |
| 借りられる額 | 「ご利用限度額」「借入可能額」 | 貸付けの金額 |
| 毎月の返済額の決まり方 | 「返済方式」「返済額」 | 返済の方式 |
| 完済までの長さ | 「返済期間」「返済回数」 | 返済期間及び返済回数 |
| 遅れたときの負担 | 注意事項の「遅延損害金」 | 賠償額の予定に関する定め |
比べる前に、いまの借入れの「平均の金利」を出しておきます(筆者の計算)。たとえばA社50万円が年18.0%、B社30万円が年18.0%、C社20万円が年15.0%なら、(50×18+30×18+20×15)÷100=年17.4%です。新しいローンの金利がこれより低くなければ、金利の面ではまとめる意味がありません。そのうえで総返済額を、期間を変えて並べます。期間を延ばした場合の総額の増え方は、おまとめローンとは?借金をまとめる前に確かめる5つの条件の計算例で見られます。
貸主を確かめる手順と、避ける広告
借入れを申し込む前に、貸主が登録業者かを確かめます。
- 金融庁の登録貸金業者情報検索サービスで、社名や登録番号を検索する。
- 広告に出ている社名・住所・電話番号が、検索サービスの登録情報と同じか見比べる。食い違うときは申し込まない。
- 契約前に、金利・返済方式・返済期間・遅延損害金が書かれた書面を受け取る。
次のような広告は、貸金業法16条で禁じられている表示に当たりうるもので、ヤミ金の典型的な言い方でもあります。
- 「他社で断られた方も」「ブラックでも」「審査なし」
- 借入れが容易であることを過度に強調する言い方
- 年金や手当の受給者の借入意欲をそそる言い方
これらの言い方が出ている場合は、申し込みません。ヤミ金の被害にあったときは、闇金の被害は警察に相談できる?連絡が来たときの対応と相談先を先に開きます。
クレジットカードの分割・リボに変える方法も、同じ4項目で比べます。カード会社の手数料率は、ローンの金利より高いことがあります。手数料率・支払回数・総額を、ローンの表に1行足して並べると、どちらが小さいかが見えます。
審査に通らない・合わないときの次の手
審査に通らなかったときや、チェックリストで「別の方法」に当てはまったときは、借入れを重ねる方向ではなく、返済の負担を整理する方向へ進みます。審査に通らないときの考え方は、おまとめローンの審査に通らないときに考える次の手と危ない業者にあります。借金のおまとめと債務整理の比較は、借金のおまとめと債務整理はどちらがいい?返済額と影響で比較で返済額と影響を並べています。
債務整理を弁護士か司法書士に頼む場合は、事務所の登録、面談の有無、費用の総額を書面で示してもらえるか、扱える範囲を確かめます。違いは債務整理は弁護士と司法書士どっち?140万円の線と選ぶときの確認点にあります。
借り換えの損得の計算のしかたは、借り換えとは?金利・手数料・返済期間で損得を判断する方法で確かめられます。
よくある質問
Q. ランキングで上位のおまとめローンを選べば、間違いありませんか?
選べばよいとは言えません。おまとめで楽になるかは、商品の人気ではなく、自分の借入れの金利・残高・返済期間との組み合わせで決まります。この記事では順位をつけず、比べる項目と計算のしかたを示します。商品の条件は、貸主の公式ページや契約前の書面で確かめます。
Q. アイフルやプロミスなど、大手の消費者金融のおまとめなら安心ですか?
会社の大きさと、あなたに合うかは別の問題です。大手でも、金利が今より高い、期間が長く総額が増える、などの場合があります。まず金融庁の登録貸金業者情報検索サービスで登録を確かめ、そのうえで金利・総返済額・期間を並べて計算します。
Q. クレジットカードのリボ払いで、借金をまとめることはできますか?
カードの支払いを分割やリボに変える方法はありますが、手数料率が高い場合もあり、借金の総額が減るわけではありません。ショッピングの支払いを後から分割・リボにする手続きと手数料は、カード会社の公式ページで確かめ、ローンと同じ表に並べて比べます。
出典・参考にした公的な情報
- 貸金業法施行規則 第10条の23(総量規制の例外)(e-Gov法令検索)(デジタル庁)
- 貸金業法 第3条・第16条・第17条(登録・誇大広告の禁止・契約書面)(e-Gov法令検索)(デジタル庁)
- 登録貸金業者情報検索サービス(金融庁)
- 利息制限法 第1条(利息の上限)(e-Gov法令検索)(デジタル庁)
出典の確認日:2026-10-24。制度や受付条件は変わることがあります。手続きの前に、各窓口の最新の案内を確認してください。
この記事は一般的な情報で、個別の法律判断・医療的な診断をするものではありません。