信用情報・ブラックリスト / Q&A

信用情報に傷があると住宅ローンは組めない?審査で見られる記録

この記事のもくじ
  1. 住宅ローンの審査で信用情報が見られる範囲
  2. リボ払い・カードローンが返済負担率に入る計算
  3. 家族名義のローンとの関係
  4. 申し込む前に確かめる手順

信用情報に傷があっても、住宅ローンの審査を申し込むことはできますが、傷の記録が消えるまでは通りにくいと考えるのが現実的です。住宅ローンの審査では、銀行や保証会社が信用情報機関に照会して、延滞などの記録と、いまの借入れの状況を見ます。通すかどうかは各行の判断で、機関は理由を答えません。傷がなくても、リボ払いやカードローンの残高があると、借りられる額は減ります。

住宅ローンの審査で信用情報が見られる範囲

住宅ローンの審査は、銀行などの取扱金融機関と、保証会社、場合によっては住宅金融支援機構が行います。住宅金融支援機構は、個人情報保護方針で、融資の与信判断のときに個人情報を登録する先として、個人信用情報機関を挙げています。全国銀行個人信用情報センターは会員の範囲を、銀行、政府関係金融機関、信用保証協会、銀行の推薦を受けたクレジットカード会社や保証会社などとしています。

どの機関を見るかは金融機関ごとに違い、申込書の同意欄に書かれています。見られる記録は次のとおりです。

早見表:住宅ローンの審査で見られる記録と登録期間
記録の種類 内容 登録期間
延滞・代位弁済などの取引情報 契約内容と返済状況。CIC・JICC は異動を61日以上または3か月以上の遅れなどとする CIC は契約期間中と終了後5年。JICC は2019年10月1日以降の契約で契約継続中と終了後5年以内。全国銀行個人信用情報センターは契約期間中と終了日から5年を超えない期間
債務整理などの記録 JICC は「債務整理」の項目を持つ。CIC は経過状況などに表れる 取引情報と同じく契約終了後5年が目安
官報情報(破産・個人再生の決定) 全国銀行個人信用情報センターだけが独自に持つ 決定の日から7年を超えない期間
申込みの記録 他社への申込みの事実 CIC・JICC は照会日から6か月
いまの借入れ 契約中のカードやローンの残高 契約期間中

銀行が使う全国銀行個人信用情報センターには、取引情報の5年より長い、官報情報の7年という記録があります。任意整理は官報に載らないので、この官報情報の対象ではありません。年数の詳細はブラックリストの期間の早見表、消える時期の確かめ方は信用情報の回復までの期間にあります。

全国銀行個人信用情報センターは、年齢、収入、すでに借りているローンの金額など複数の要素を会員が総合的に判断して、審査の結果を決めると案内しています。「傷が消えたから通る」とは限らず、年齢、収入、すでに借りている金額などと合わせた判断です。

リボ払い・カードローンが返済負担率に入る計算

傷がなくても、住宅ローンの借入額を決める大きな要素が、年収に占める返済額の割合です。【フラット35】の利用条件(2026年4月1日現在)では、すべての借入れについて総返済負担率が、年収400万円未満で30%以下、400万円以上で35%以下の基準を満たす必要があります。数に入る借入れは、ほかの住宅ローン、自動車ローン、教育ローン、カードローンです。カードローンには、クレジットカードのキャッシングや、分割払い・リボ払いによる購入も含まれます。収入合算者の借入れも数に入ります。

筆者の計算で、年収500万円の人を例にします。

  1. 上限は500万円×35%=年175万円
  2. リボ払いの返済が月3万円なら年36万円、自動車ローンが月2万円なら年24万円
  3. 新しい住宅ローンに使える年の返済額は175万円−36万円−24万円=115万円で、月に直すと約9.6万円

リボ払いを返し終えれば、同じ計算で175万円−24万円=151万円になり、月に直すと約12.6万円です。月3万円のリボ払いがなくなるだけで、住宅ローンの毎月の返済に使える額が3万円増えます。この数字は【フラット35】の基準で計算した例です。銀行ごとに基準は違うので、申し込む銀行の基準は公式ページや窓口で確かめてください。

リボ払いは、延滞していない限り異動になりませんが、残高が残る契約として記録に載り続けます。返済を進めるか、解約するかは、残高と時期をふまえて決めます。リボ払いの見直しは、リボ払いの繰り上げ返済で手順を扱っています。

家族名義のローンとの関係

家族のローンが自分の審査に影響するかは、契約の形で決まります。

  • 家族が単独で借りているローン:自分の記録には載りません。CIC は、家族の信用情報を確認することはできず、開示は原則として本人のみができると案内しています。
  • 収入を合算して申し込む、連帯債務者になる:【フラット35】は連帯債務者を含めて2名まで申し込めるとしており、収入合算者の借入れも返済負担率に数えます。合算する相手の延滞や借入れが、審査の対象になります。
  • 家族の借入れの保証人になっている:CIC は、契約先が会員で保証人としての審査をして契約したときに限り、保証人になった事実が登録されるとしています。JICC は、個人の契約に係る保証人の情報は登録されないと案内しています。機関で扱いが違います。

連帯保証人になった場合の記録は連帯保証人の信用情報は傷つく?、家族への影響の全体はブラックリストは家族に影響する?で扱っています。

申し込む前に確かめる手順

  1. 3機関で自分の記録を開示する:住宅ローンは複数の機関を見られることがあるので、1つだけでは足りません。方法は信用情報の開示のやり方にあります。
  2. 延滞や債務整理の記録の期限を、手帳に書く:期限より前に申し込むと、申込みの記録だけが残ります。
  3. カードローンとリボ払いの残高を一覧にする:月の返済額を足し、年に直して、年収で割ります。
  4. 事前審査は2〜3行に絞る:申込みの記録は6か月残ります。
  5. 債務整理をした人は、その手続き別の目安を読む:債務整理すると住宅ローンは組める?に、手続き別の注意をまとめています。

よくある質問

Q. リボ払いの残高があるだけで、住宅ローンの審査に通りにくくなりますか?

延滞していなければ、リボ払いの利用は傷ではありません。ただし【フラット35】は、クレジットカードの分割払いやリボ払いによる購入も借入れに数え、年収に占める年間の返済額の割合(総返済負担率)に入れます。残高が大きいと、新しく借りられる額が減る形で影響します。

Q. 配偶者が返済を延滞していると、自分の住宅ローンの審査に響きますか?

自分一人で申し込む場合、配偶者の延滞がそのまま自分の記録になることはありません。CIC は、家族の信用情報を確認することはできないと案内しています。ただし、収入を合算して申し込む場合や連帯債務者になる場合は、合算した相手の借入れも審査の対象になります。

Q. 住宅ローンの事前審査を、複数の銀行に同時に出してもよいですか?

出すこと自体はできますが、CIC などの申込情報は照会の日から6か月間残ります。短い間に何件も並ぶと、その状況が次の審査で見られます。比べたい銀行を2〜3行に絞り、日をあけて出すほうが無難です。

出典・参考にした公的な情報

出典の確認日:2026-10-24。制度や受付条件は変わることがあります。手続きの前に、各窓口の最新の案内を確認してください。

この記事は一般的な情報で、個別の法律判断・医療的な診断をするものではありません。

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