借金の基本・返せないとき / 悩み整理

借金200万円は返せる?手取り別の完済までの期間と選択肢

この記事のもくじ
  1. 借金200万円を返す月額と期間|100万・300万円との比較表
  2. 手取り別に見る|5年(60回)で返す月額は手取りの何%か
  3. 自力で返せる線と、相談に切り替える線
  4. 100万〜300万円の借金で使える選択肢

借金200万円は、金利が年15%なら利息だけで毎月約2万5千円かかります(筆者の計算)。毎月5万円返せば約4年8か月(56回)、7万円なら3年(36回)で終わりますが、月3万円では12年以上かかり、利息の合計が元本を超えます。自力で返せるかの分かれ目は「元本が毎月しっかり減る額を、生活費を削らずに出し続けられるか」です。下の表で、自分の手取りと返せる額を当てはめてみてください。

借金200万円を返す月額と期間|100万・300万円との比較表

計算の前提をそろえます。貸金業者の上限金利は、元本100万円以上の借入で年15%です(利息制限法1条)。金融庁の統計では、消費者向無担保貸金業者の無担保貸付の平均約定金利は15.26%(令和7年3月末)で、表はこれに近い年15%で計算しました。

早見表:毎月の返済額ごとの完済までの回数と利息の合計(年15%・筆者の計算)
毎月の返済額 借金100万円 借金200万円 借金300万円
毎月の利息(借りた直後) 約12,500円 約25,000円 約37,500円
3万円 44回・利息約30万円 145回・利息約233万円 利息分に届かず減らない
4万円 31回・利息約21万円 79回・利息約116万円 224回・利息約593万円
5万円 24回・利息約16万円 56回・利息約79万円 112回・利息約258万円
6万円 19回・利息約13万円 44回・利息約60万円 79回・利息約174万円
7万円 16回・利息約11万円 36回・利息約49万円 62回・利息約132万円
8万円 14回・利息約9万円 31回・利息約41万円 51回・利息約107万円
10万円 11回・利息約8万円 24回・利息約32万円 38回・利息約78万円

計算方法:年15%を12で割った月1.25%で、毎月同じ額を返す元利均等返済として計算し、回数は切り上げ、利息は概算です。実際の業者は日割りで利息を計算し、返済方式(残高に応じて月の返済額が変わる方式など)も契約ごとに違うので、数字は目安です。自分の契約での計算のしかたは借金返済シミュレーションのやり方で手順を説明しています。

表から読み取れることは3つです。

  1. 200万円で月3万円は、ほぼ利息を払っているだけ。 月の返済3万円のうち約2万5千円が利息に消え、元本は5千円ほどしか減りません。
  2. 300万円で月3万円以下は、元本が減らない。 利息(約3万7,500円)が返済額を上回るからです。
  3. 1社から100万円未満ずつ借りている場合は、もっと重くなる。 利息制限法の上限は、元本10万円以上100万円未満の借入では年18%です。200万円を3〜4社に分けて借りていれば、それぞれに年18%近い金利が付いていることがあり、その場合の利息は月約3万円になります(筆者の計算)。

手取り別に見る|5年(60回)で返す月額は手取りの何%か

「何年で終わるか」と並んで大事なのが、返済が手取りのどれだけを占めるかです。60回(5年)で完済するための月額と、手取りに占める割合を計算しました。

借金の額(年15%) 60回で返す月額 手取り18万円 手取り22万円 手取り26万円 手取り30万円
100万円 23,790円 13.2% 10.8% 9.2% 7.9%
200万円 47,580円 26.4% 21.6% 18.3% 15.9%
300万円 71,370円 39.6% 32.4% 27.5% 23.8%

(筆者の計算。60回で返したときの利息の合計は、100万円で約43万円、200万円で約85万円、300万円で約128万円)

手取り18万円で200万円を5年で返すには、手取りの4分の1以上を毎月返済に回すことになります。家賃・食費・光熱費・通信費を払ったあとに、これだけの額が毎月残るかどうかは家計によって違います。表の割合はあくまで入口で、次の節の「家計表から出した返せる額」で判断してください。

自力で返せる線と、相談に切り替える線

家計表を作り、1か月の手取りから生活に必要な支出を引いて「返済に回せる額」を出します。その額を上の表に当てはめ、次の3つで判断するのが、このサイトの考える分かれ道です。

自力で返す線(次の3つがすべて当てはまる)

  • 返済に回せる額が、利息分(200万円なら約2万5千円)を十分に上回っている
  • その額で、60回(5年)以内に終わる
  • 返済のために新しく借りたり、カードのリボで生活費を回したりしていない

すべて当てはまるなら、金利の高い借金から順に繰り上げ返済し、リボや新しい借入を止めることで、表の回数より早く終えられます。返済の順番の決め方は借金の返済計画の立て方にまとめています。

相談に切り替える線(どれか1つでも当てはまる)

  • 返せる額が利息分とほぼ同じか、それより少ない
  • 返せる額で計算すると、60回を大きく超える
  • 毎月の返済のために、どこかから借りている
  • すでに返済日に遅れたことがある、督促の連絡が来ている

60回を目安にしているのは、裁判所の手続きである個人再生でも、計画の返済期間は原則3年、特別な事情があっても5年までと定められているからです(民事再生法229条2項)。5年で終わらない返済を自力だけで続けると、利息の合計が大きくなるうえ、途中で病気や収入減が起きたときに崩れやすくなります。

返すために借りる状態に入っているなら、それだけで自力の返済から相談へ切り替える合図です。年収と返済額から見た危なさの目安は借金はいくらからやばい?年収と毎月の返済額で見る危険ラインでも整理しています。

100万〜300万円の借金で使える選択肢

相談に切り替える線に入ったときの選択肢を、負担の軽いものから並べます。

選択肢 すること 向いている状態 注意すること
業者に返済条件を相談する 返済日や月の返済額を変えられないか、遅れる前に連絡する 一時的に収入が減った、数か月で戻る見込みがある 条件を変えても利息は続く。応じるかは業者の判断
公的な窓口で整理する 財務局・消費生活センターなどで、借金と家計の整理を手伝ってもらう 何から手を付ければよいか分からない 無料。番号は窓口一覧の記事で確かめる
任意整理 弁護士・司法書士が業者と話し合い、利息や返済期間を見直した分割払いの和解をめざす(裁判所を使わない) 元本なら返せる収入がある 信用情報に登録される。和解の内容は業者との話し合いで決まる
個人再生 裁判所の手続きで、借金を法律で決まった額まで減らして原則3年で返す 借金が多く、安定した収入がある。家を残したい 書類が多く、費用がかかる
自己破産 裁判所の手続きで、財産を処分する代わりに支払いの免除を受ける 返す見込みが立たない 一定の財産を失う。税金などは免除されない

公的な窓口の番号と受付時間は借金の公的な相談窓口と受付時間、手続きごとの違いは債務整理の種類の比較(任意整理・個人再生・自己破産・特定調停)で一覧にしています。どの手続きがあなたに当てはまるかは、借入先・収入・財産を見たうえで弁護士・司法書士が判断することなので、相談の前に借入一覧と家計表をそろえておくと話が早く進みます。

借金が500万円を超えている、住宅ローンもある、という場合は考える材料が変わります。続きは借金500万円・1000万円になったら|自力返済の限界と手続きの選び方で扱っています。

学生で借りた200万円の場合は、収入や親との関係が違うため、考える順番が変わります。学生の人は学生の借金が返せないとき|親に言う前に整理することと相談先を先に読んでください。

よくある質問

Q. 借金200万円は自己破産するほどの額ですか?

借金の額だけで手続きは決まりません。自己破産は、収入や財産から見て返済ができない状態かを裁判所が判断する手続きで、同じ200万円でも手取りや家族の状況で答えが変わります。まずこの記事の表で、毎月返せる額で何年かかるかを出し、5年で終わらない、利息分しか払えていない、という状態なら、弁護士・司法書士や公的な窓口で手続きを比べてください。

Q. 200万円の借金を早く返すには、繰り上げ返済とおまとめのどちらがよいですか?

余裕のあるお金があるなら、金利の高い借金から繰り上げ返済すると、その分の利息がそのまま減ります。おまとめローンは、金利が下がり返済総額も減る場合にだけ意味があり、月の返済額を下げるために期間を延ばすと総額はかえって増えます。まとめた後に空いた枠でまた借りてしまう心配があるなら、借りる前にカードの解約まで決めておきます。

出典・参考にした公的な情報

出典の確認日:2026-10-24。制度や受付条件は変わることがあります。手続きの前に、各窓口の最新の案内を確認してください。

この記事は一般的な情報で、個別の法律判断・医療的な診断をするものではありません。

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