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リボ払いを借り換えるのは得?ローンに移す前に計算すること

この記事のもくじ
  1. リボ払いを借り換える前に確かめる3つの数字
  2. 計算例|60万円のリボを借り換えたとき
  3. 借り換えたあとにリボを使い続けると残高が二重になる
  4. リボ以外の方法と並べて選ぶ
  5. 動く前の確認手順

リボ払いを借り換えると得になるのは、借り換え先の金利が下がり、手数料を足しても総額が小さくなるときだけです。たとえば60万円のリボ(年15%・毎月2万円)を、年12%の36回ローンに移すと、総額は約75.4万円から約71.7万円に減ります。一方、年15%のローンに移すと、差は約0.5万円で、手数料で消えます(筆者の計算)。この記事では、計算例、借り換えたあとにリボを使い続ける失敗、動く前の手順を説明します。

リボ払いを借り換える前に確かめる3つの数字

比べる材料は、リボ側と借り換え先側の3つずつです。

  1. リボの手数料率(年率)。 カードの会員サイトや明細にある「手数料率」「実質年率」を見る。年率の計算はリボ払いの手数料の計算|残高と年率から月の手数料を出すの式で、残高×年率×日数÷365です。
  2. リボの残高と、今日一括で払う額。 会員サイトの「全額返済」の金額。借り換え先から借りる額の目安になる。
  3. 借り換え先の金利・手数料・返済回数。 借り換え先は貸金業者でも銀行でもよいが、同じ物差しで総額を出す。

借りる額が10万円以上100万円未満なら利息制限法の上限は年18%、100万円以上なら年15%です(1条)。事務手数料など、名義を問わず元本以外に受け取る金銭も利息とみなされます(3条)。手数料は金利と合算して、総額で比べます。「おすすめ」の商品名で選ぶのでなく、この3つの数字を同じ形で並べて選びます。

計算例|60万円のリボを借り換えたとき

60万円のリボ残高を、新しい利用なしで返すとします。リボは年15%で毎月2万円(30日ごとの日割り計算)だと38回で終わり、総額は約75.4万円です。借り換え先は元利均等返済・月利は年率÷12の概算で、手数料は含みません(筆者の計算)。

比較表:60万円のリボ(年15%・毎月2万円)と借り換え先(筆者の計算)
条件 月の返済 返済回数 返済総額 リボ(約75.4万円)との差
そのままリボ(年15%・毎月2万円) 2万円 38回 約75.4万円 —
年12%のローン・36回 約2.0万円 36回 約71.7万円 約3.6万円の得
年15%のローン・36回 約2.1万円 36回 約74.9万円 約0.5万円の得
年12%のローン・60回 約1.3万円 60回 約80.1万円 約4.7万円の損

読み取れることは3つです。

  • 金利が同じなら、借り換えの利点はほぼない。 年15%から年15%への借り換えは、手数料が1万円かかれば損になります。
  • 月を軽くするために期間を延ばすと、総額は増える。 年12%でも60回にすると、リボのままより約4.7万円多く払います。
  • リボの年率が高いほど、借り換えの余地が広がる。 年18%のカードで毎月2万円なら40回で総額約79.9万円です。年12%・36回に移すと約8.2万円の得になります。

毎月1万円のリボを払っている場合は、見え方が変わります。60万円・年15%・毎月1万円は110回で総額約109.8万円です。年12%・60回のローン(月約1.3万円)にすると、月は約3千円増えますが、総額は約80.1万円で、約29.8万円少なくなります。この場合の借り換えは、利息の差というより、返済を終わらせる期間を決める効果で効いています。同じ効果は、リボの毎月の支払額を上げても得られます。詳しい比較はリボ払いが終わらないときの抜け出し方|返済額の見直しと相談にあります。

借り換えたあとにリボを使い続けると残高が二重になる

リボ払いを借り換えると、リボ残高はゼロになりますが、カードは残ります。借り換えのあとの使い方で、損が出ます。

  1. 60万円をローンに移す(年12%・36回で月約2.0万円)。
  2. 数か月後、カードを使ってリボで20万円の買い物をする。
  3. 20万円を年15%・24回で返すと、月約0.97万円が追加で必要になる。
  4. 月の返済は合計で約3.0万円(約2.0万円+約0.97万円)になり、ローンの残高と合わせた借金は、最大で約80万円に増える。

数字は筆者の計算です。借り換えは、返済方法を変えるだけで、借金を減らす手続きではありません。カードの利用で残高が増えれば、借り換えた意味がなくなります。借り換えと同時に、カードのリボ設定の解除、利用枠の減額、解約を済ませます。設定の外し方はリボ払いの設定を解除する方法|自動リボと支払い方法の変更にあります。

リボ以外の方法と並べて選ぶ

借り換えは、リボの残高を減らす方法のひとつにすぎません。ほかの方法と同じ表で並べます。

方法 効く場面 見ること
毎月の支払額を上げる 家計に余裕がある 完済の回数と手数料の総額。リボ払いの計算方法|完済までの月数と手数料の総額をシミュレーション
一括または繰り上げで返す まとまった資金がある 払う日までの手数料。リボ払いを一括返済する方法|カード会社別の手続きの探し方
ローンに借り換える 年率が高く、借り換え先の金利が下がる 手数料を含めた総額、審査、カードの設定解除
返済そのものが苦しい 毎月の支払いが家計を圧迫する リボ払いの相談はどこにする?カード会社・公的窓口・事務所

動く前の確認手順

  1. リボの残高、手数料率、全額返済の額を会員サイトで確かめる。
  2. 上の表と同じ形で、借り換え先の月の返済と総額を出す。手数料があれば総額に足す。
  3. 返済回数を、今のリボの残りの回数に揃えても得になるかを見る。計算の式は借り換えとは?金利・手数料・返済期間で損得を判断する方法にあります。
  4. 借り換え先の審査に通る見込みを考える。通らなかったときの動きは先に決めておく。
  5. 借り換えが決まったら、リボの設定解除と枠の減額を同じ日にする。

リボ以外の借入れもあり、まとめたい場合の仕組みはおまとめローンとは?借金をまとめる前に確かめる5つの条件に、銀行と消費者金融での違いは銀行と消費者金融のおまとめローンの違い|総量規制との関係に、商品を探す前の見分け方はおまとめローンのおすすめを探す前に|借りてよい人とよくない人にあります。借り換えても毎月の返済が苦しいなら、借り換えの前に、返済条件の相談先や債務整理を並べて比べます。

よくある質問

Q. リボ払いの残高を、おまとめローンにまとめることはできますか?

キャッシングのリボ残高だけなら、年収の3分の1を超えて貸せるおまとめの例外の要件に当たりうる、と筆者は読みます。ショッピングのリボ残高を含めると、この型の例外には入りません(貸金業法施行規則10条の23第1項1号の2。金融庁のQ&Aは、キャッシングは総量規制の対象、ショッピングは対象外としています)。年収の3分の1の枠内なら、通常の貸付けとして借り換えることもでき、いずれも最後は会社の審査と判断です。銀行と消費者金融の違いは別の記事で扱っています。

Q. 借り換えたあと、リボ払いは解約したほうがよいですか?

使い続けると残高が二重になるため、解約か、少なくとも支払い方法の変更が現実的です。自動でリボに変わる設定になっていないかも確かめます。設定の変え方は、リボ払いの設定を解除する方法の記事にあります。

Q. 借り換えより、リボの毎月の支払額を増やすほうが得ですか?

新しい利用をしないなら、毎月の支払額を増やすだけでも総額は大きく減ります。60万円・年15%で毎月1万円なら110回で総額約109.8万円、2万円なら38回で約75.4万円です(筆者の計算)。借り換えは、金利が下がる、手数料が小さいときに意味が出ます。

出典・参考にした公的な情報

出典の確認日:2026-10-24。制度や受付条件は変わることがあります。手続きの前に、各窓口の最新の案内を確認してください。

この記事は一般的な情報で、個別の法律判断・医療的な診断をするものではありません。

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