自分の借金が家族にバレたとき|謝る順番と返済計画の見せ方
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自分の借金が家族に知られたとき、最初に話すのは総額・借入先・理由・今後の返し方の4つです。謝罪は先にして、数字は小出しにせず、分かっている分を一度に出すことが信頼を戻す近道になります。家族には、保証人や連帯債務者になっていない限り返す義務はありません(夫婦の日常の家事の債務は別です)。この記事は、知られたあとの話し合いと、返済計画表の作り方を扱います。
家族の反応が厳しくて追い詰められているとき、「死にたい」と思うほどつらいときは、話し合いより先に、借金で死にたいと思ったとき|24時間つながる相談先と最初の一歩の窓口に連絡してください。
知られた直後:謝る順番と、やってはいけないこと
家族が知った直後は、動揺と怒りの時間です。言い訳や、一部を隠した説明は、あとで発覚したときに「また嘘をつかれた」と受け取られます。次の順番で話します。
- 心配と迷惑をかけたことを謝る。借金をした理由の説明は、まだ後です。
- 事実を言う。分かっている総額と、借入先の数。正確な数字がまだ出せなければ、「今夜中に一覧にして渡す」と日にちを約束します。
- 理由を短く言う。生活費の不足か、買い物か、ギャンブルか、人からの頼みか。理由を飾らずに言うほうが、そのあとの相談が具体的になります。
- これからどうするかを言う。「もう借りない」と誓うだけではなく、「返済計画を作って見せる」「相談窓口に行く」と、行動で示します。
文例:「心配と迷惑をかけて、本当に申し訳ない。いま分かっている借金は全部で○社、合計約○○万円。理由はあとでちゃんと話す。今日中に一覧を作って渡すので、それを見て、一緒にどうするか考えてほしい。」
避けたいのは次のとおりです。
- 借入先や金額を小出しにする(あとで増えた分が分かると、全体への信頼が崩れる)
- 「みんな借りている」「あなたのせいでもある」と責任を分け合おうとする
- 勢いで、新しい借入やカードの現金化で返そうとする
- 家族に黙って、別の借入で一部を返す
家族に知られる場面や、打ち明けるタイミングの考え方は家族に内緒の借金は隠し通せる?知られる場面と打ち明け方にあります。
伝える4つの項目:総額・借入先・理由・今後
口頭の説明だけでは、聞く側が整理できません。次の表を紙に書いて渡すと、話し合いが数字の確認になり、感情だけのやり取りになりにくくなります。
| 項目 | 書くこと | 用意する物 |
|---|---|---|
| 総額 | 借入先ごとの残高の合計 | 返済予定表、アプリの残高画面、取引履歴 |
| 借入先 | 会社名、借りた時期、金利、毎月の返済額、返済日 | 契約書面、通帳の引き落とし、督促状 |
| 理由 | 借りた理由と、きっかけの時期 | 家計のメモ。使い道の記録 |
| 今後 | 返す方法(自力で返す/条件を相談する/債務整理を相談する)と、期限 | 返済計画表、相談先の予約 |
借入先と残高が自分でも分からない場合は、先に調べます。通帳・カード明細・郵便物で拾い、信用情報の開示で漏れを埋める手順は自分の借金を調べる方法に書いています。
返済計画表を一緒に作る
「今後」の項目に説得力を持たせるのが返済計画表です。作り方は次の順です。
- 毎月の手取りを書く。
- 削れない支出を引く。家賃、光熱費、食費、通信費、保険、子どもの費用。
- 返済に回せる額を出す。残りから、予備費を取り分けて決める。
- 借入先ごとに残高・金利・最低返済額を並べる。
- 返済期間と、払う利息の総額を計算する。
- 足りない場合の選択肢を並べる。返済条件の相談、債務整理、公的な支援。
利息を入れて考えるのが大切です。次は、筆者の計算による一例です(年15%の金利、新たな借入なし、月1回の返済という単純な計算で、実際は契約や日割りで変わります)。年15%は、元本100万円以上に適用される利息制限法1条の上限で、実際の金利は契約書で確かめてください。
| 借入残高 | 毎月の返済額 | 完済までの目安 | 払う利息の合計 |
|---|---|---|---|
| 120万円 | 3万円 | 約56か月(4年8か月) | 約47万円 |
| 120万円 | 2万円 | 約112か月(9年4か月) | 約103万円 |
月の利息だけで約1万5,000円(120万円×年15%÷12)かかるので、毎月の返済が少ないほど、元本が減りにくくなります。この表を家族に見せると、「毎月いくら返せば何年で終わるか」「返せる額が利息に届かない場合は自力が難しい」ことが一目で分かります。計画表のより細かい作り方は借金の返済計画の立て方で説明しています。
- 手取りの収入/固定費/返済に回せる額(予備費を除く)
- 借入先ごとの残高・金利・毎月の返済額(合計欄つき)
- 完済までの月数と利息の合計(金利と返済額から計算)
- 返せない場合の次の一手(返済条件の相談/債務整理の相談/公的窓口)と、相談の予定日
家族に肩代わりを頼む前に考えること
総額が見えると、「家族に返してもらえないか」という考えが浮かぶことがあります。頼む前に、次の点を考えてください。
- 家族に返す義務はありません。保証人・連帯保証人になっていないなら、請求は本人にしか向きません。保証人でない家族に、貸金業者が代わりに払うよう求めることは、貸金業法21条1項7号が禁じています。
- 肩代わりしてもらった分は、家族への借りになります。返す相手が業者から家族に変わるだけで、利息がなくなっても、返せなければ家族関係に直接ひびきます。借用書や返済記録の残し方は家族間の借金の注意点で説明しています。
- 贈与とみなされる場合があります。親が子の借金を返す場合の税の考え方は借金を親が肩代わりする前にに書きました。
- 原因が解決しないと繰り返します。生活費の不足、買い物、ギャンブルなど、原因ごとの手当てが先です。繰り返しやすい仕組みは借金を繰り返す癖をやめたいで扱っています。
- 公的な窓口や債務整理と並べて比べます。金融庁のリーフレットは、ギャンブル等依存症が原因の借金では、家族が肩代わりをすると新たな借金を作ったり回復を妨げたりすることがあると注意しています。
家族のお金を使うなら、金額が小さいうちに、返す期限と方法を紙に書いてから頼みます。
返せないとき・家族との関係がこじれたとき
計画表を作ると、自力では返せないと分かることがあります。その場合は、一人で抱えず、相談窓口で第三者に入ってもらいます。窓口の番号と受付時間は借金の相談窓口の番号と受付時間に、相談に持っていく書類は借金の相談に持っていく書類と準備にあります。相談の場に家族に同席してもらえるかは窓口や事務所ごとに違うので、予約のときに聞いておきます。
夫婦で返済の責任がどう分かれるかを知りたい場合は夫婦の借金は連帯責任?日常家事債務の範囲が参考になります。親に打ち明ける場合の準備は、借金を親に相談するときの伝え方にまとめています。
追い詰められた家族と連絡が取れなくなったときは借金を抱えた家族が行方不明になったら|行方不明者届と借金の扱い・督促への対応を読んでください。
よくある質問
Q. 家族が怒って口をきいてくれないとき、借金の話はどう進めればよいですか?
数日おいて、書き出した借入一覧と返済計画表を渡す方法があります。口頭だと感情のぶつかりになりやすいので、紙で総額と今後を示し、読んでもらう時間をとります。話し合いの場に出てもらえない場合は、先に公的な窓口で相談して、その結果を伝える順番でも構いません。
Q. 家族に借金の肩代わりを頼まれる側になったら、断ってもよいですか?
保証人や連帯債務者になっていない家族に、返す法律上の義務はありません(夫婦の日常の家事の債務は別です)。頼まれて断ることは、冷たいことではありません。肩代わりの前に確かめる点は[借金を親が肩代わりする前に](/oya-katagawari/)にまとめています。
出典・参考にした公的な情報
- 民法 第761条(日常の家事に関する債務の連帯責任)(e-Gov法令検索)(デジタル庁)
- 利息制限法 第1条(e-Gov法令検索)(デジタル庁)
- 貸金業法 第21条(e-Gov法令検索)(デジタル庁)
- 多重債務相談窓口リーフレット 2026年版(金融庁)
出典の確認日:2026-10-24。制度や受付条件は変わることがあります。手続きの前に、各窓口の最新の案内を確認してください。
この記事は一般的な情報で、個別の法律判断・医療的な診断をするものではありません。