ヤミ金・依存・追い詰められたとき / 悩み整理

買い物依存症で借金が増えたとき|相談窓口と支払いの整理

この記事のもくじ
  1. 相談窓口:心の窓口と、借金の窓口を並べて使う
  2. 支払いを整理する順番:使う前に止め、全体を書き出す
  3. 借金の整理を並行して進める
  4. 家族が気づいたとき、そして自助グループ

買い物がやめられず借金が増えているときは、精神保健福祉センターか保健所で「買い物がやめられない」と相談し、同じ週のうちに、借金の窓口(財務局の多重債務相談窓口など)にも連絡するのが現実的な始め方です。心の問題と支払いの問題は別々の窓口で扱うので、片方だけ片づけようとせず、並行して進めてください。

先にお伝えしておくと、厚生労働省の依存症対策のページでは、買い物依存症が独立した項目として載っていません。そのため「買い物依存症の専用窓口」を探して見つからなくても、あなたのせいではありません。この記事は、公的資料で確かめられる窓口の使い方と、支払いを整理する手順を案内します。苦しさが強く「死にたい」とまで考えるときは、借金で死にたいと思ったとき|24時間つながる相談先と最初の一歩で24時間つながる相談先を確認してください。

相談窓口:心の窓口と、借金の窓口を並べて使う

相談の中身 窓口 わかっていること
やめられない気持ちへの向き合い方 精神保健福祉センター 各都道府県・政令指定都市に1か所(東京都は3か所)。精神保健福祉全般の相談を電話や面接で受ける(厚生労働省)
同上 保健所 こころの健康の相談を電話や面談で受け、希望すれば保健師の訪問もある
診断・治療・カウンセリング 精神科・心療内科などの医療機関 買い物の問題を診ているかは機関ごとに違うので、予約の前に確認する
借金の整理の進め方 財務局の多重債務相談窓口、消費生活センター 借金の整理の進め方を聞ける。費用や受付時間は窓口ごとに違う
家計の立て直し・生活費 市区町村の自立相談支援機関 家計改善支援などで一緒に計画を作る

窓口の番号と受付時間は借金の相談窓口はどこ?公的な窓口の番号・受付時間と選び方にまとめています。

都道府県によって、精神保健福祉センターが依存症の相談の対象に買い物を明記しているところもあります。たとえば熊本県の精神保健福祉センターは、アルコール、薬物、ギャンブル、買い物、インターネットなどを依存症相談の対象に挙げ、電話相談と予約制の来所相談を受けています。お住まいの地域のセンターが対象にしているかは、電話で聞いてください。

電話では、次のように切り出せます。

文例:「買い物がやめられなくて、カードの支払いが増えて借金になっています。買い物のことで相談できますか。借金の整理の窓口も教えてもらえるでしょうか。」

受診やカウンセリングの前には、次の点を確かめておくと無駄足を減らせます。

  1. 買い物の問題を診察・相談の対象にしているか
  2. 初診は予約が必要か、家族だけの相談が可能か
  3. 費用の目安(保険診療か、カウンセリングは自費か)
  4. 通院の頻度(毎週か、月1回か)

支払いを整理する順番:使う前に止め、全体を書き出す

買い物が止まらないときは、気持ちの整理を待たず、先に「使える状態」を減らすことが役に立ちます。依存症対策全国センターの心理療法の説明では、認知行動療法で、自分の引き金に気づいて意識的に対処するスキルを練習するとされています。買い物でも、引き金になる場面(通販アプリ、セールの通知、保存済みのカード情報)を減らすのは、同じ考え方に沿った準備です。

  1. 新しく使えないようにする。 通販アプリやショッピングサイトを削除する、保存しているカード情報とログイン情報を消す、メールやアプリの通知を止める、後払い決済の登録を解除する。
  2. カードの枠を絞る。 カード会社のサポートに連絡し、限度額の引下げや利用停止ができるか聞く。方法と可否は会社ごとに違います。
  3. 支払い総額を書き出す。 カード、リボ払い、分割払い、後払い、通販のツケ、ローン、家族や知人からの借入れを1行ずつ。
  4. 引き落とし日を一覧にする。 月のどの日にいくら出ていくかをカレンダーに書き、給料日との間に空白がないか確かめる。
  5. 貸付自粛制度を検討する。
早見表:支払いの書き出しシート
支払い先 種類 残高 月の支払額 引き落とし日 滞納の有無
例:カード会社A リボ払い
例:後払いサービスB 後払い
例:消費者金融C キャッシング
例:家族・知人 借入れ

全国銀行協会の案内によると、貸付自粛制度は、本人が「浪費の習癖がある」ことや、ギャンブル等依存症などで本人や家族の生活に支障を生じるおそれがあることを理由に申告できます。日本貸金業協会か全国銀行個人信用情報センターに申告すると、信用情報に貸付自粛の情報が登録され、登録期間は申告日から5年を超えない期間、原則として3か月は撤回できません。会員の与信判断を拘束するものではない点には注意が必要です。クレジットカードのショッピングそのものを止める制度ではなく、新たな借入れの審査に使われる仕組みです。申告の条件は家族のギャンブルの借金|肩代わりの前に知る相談先と貸付自粛制度の表に詳しく書いています。

リボ払いが膨らんでいるときは、仕組みと抜け出し方をリボ払いが終わらないときの抜け出し方|返済額の見直しと相談で確かめられます。

借金の整理を並行して進める

支払いの一覧ができたら、状況に応じて相談先が変わります。

状況 相談の方向 参考
毎月の支払いはできているが、家計が赤字 自立相談支援機関で家計改善支援、家計の見直し 赤字家計の立て直し方|借金返済中に固定費から見直す手順
支払いが遅れ始めた、督促が来た 財務局の窓口、消費生活センターに早めに相談 借金が返せないときに最初にやる5つのこと|放置した場合の流れも
返済が難しい額になった 弁護士・司法書士に債務整理を相談 債務整理の種類を比較|任意整理・個人再生・自己破産・特定調停の違い
費用が心配 法テラスの無料法律相談など(条件あり) 借金が返せないとき法テラスでできること|無料相談と費用立替の流れ

債務整理の種類(任意整理、個人再生、自己破産、特定調停)は、収入、借金の額、財産によって向き不向きが変わります。個別の判断は弁護士や司法書士が行うので、書き出した一覧を持って相談してください。浪費でできた借金で自己破産を考える場合の免責の見方は、浪費やギャンブルの借金でも自己破産できる?裁量免責の考え方で確かめられます。

買い物の問題がゲーム課金など別の形に移ることもあります。その場合は、ゲーム課金で借金をしたとき|キャリア決済の止め方と相談先も参考にしてください。

家族が気づいたとき、そして自助グループ

家族が買い物による借金に気づいたとき、肩代わりを決める前に、専門の窓口に相談する点はギャンブルの場合と同じ考え方で進められます。家族だけでも、精神保健福祉センターや保健所に相談できます。相談では、買い物の経緯を責められるより先に、いまの状況を整理する話から始められます。

同じ悩みの人が集まる自助グループについては、公的な一覧に買い物の専用グループが載っていないのが実情です。参加の仕方と探し方は買い物依存症の自助グループとは?参加の仕方と家族の会の探し方で説明しています。ギャンブルの回復の進め方はギャンブル依存症と借金|治療・相談の窓口と回復の進め方にあり、買い物でも共通して使える考え方(相談を続ける、再びしてしまっても相談に戻る)があります。

よくある質問

Q. 買い物がやめられないのは、依存症なのでしょうか?

診断は医療機関が行うもので、このページでは判断できません。厚生労働省の依存症対策のページは、アルコール・薬物・ギャンブルを中心に説明しており、買い物依存症は独立した項目として取り上げていません。借金が増えるほど買ってしまい、やめようとしてもやめられないなら、精神保健福祉センターや精神科・心療内科に、買い物のことで相談できるかを聞いてください。

Q. 買い物依存症のクリニックやカウンセリングは、どう探しますか?

依存症対策全国センターの検索ツールはギャンブルなどの専門機関を探すもので、買い物の専門かどうかは機関ごとに違います。精神保健福祉センターに電話し、近くで買い物の悩みを診る医療機関やカウンセリングの窓口を紹介してもらう方法があります。受診前に、買い物の問題を診ているかを医療機関に確かめてください。

Q. 借金の相談と、心の相談は、別々に行く必要がありますか?

別々の窓口ですが、順番は問いません。同時に進めるのが基本です。借金の窓口では整理の進め方を、心の窓口ではやめられない理由への向き合い方を聞けます。窓口で相談したことを、もう一方の窓口にも伝えておくと、話がかみ合います。

出典・参考にした公的な情報

出典の確認日:2026-10-24。制度や受付条件は変わることがあります。手続きの前に、各窓口の最新の案内を確認してください。

この記事は一般的な情報で、個別の法律判断・医療的な診断をするものではありません。

買い物依存症の自助グループとは?参加の仕方と家族の会の探し方

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