リボ払いの残高が100万円になったら|返済期間の試算と次の手
リボ払いの残高が100万円なら、年18%で毎月2万円ずつ返した場合、完済まで7年10か月、手数料だけで約86万円かかります。年15%でも6年7か月・約58万円です。毎月の支払額が、残高と年率から出る手数料(100万円・年18%で月1万5,000円)以下だと、払っても残高は減りません。残高200万円なら、この線は月3万円です。この記事は、残高100万円・200万円を月の支払額別に返した場合の期間と手数料を筆者の計算で並べ、自力で返せる線と、相談を考える目安を示します。
残高100万円・200万円を月の支払額別に返した場合
計算の条件は次のとおりです。毎月の支払額は手数料込みの定額(元利定額)、手数料は「残高×年率÷12」で概算し、返済の途中で新しく買い物や借入れをしないものとします。実際のカードは日割り計算やコースの違いがあるので、数字は目安です。日割り(30日)で計算しているリボ払いとは?終わらない仕組みと残高を減らす返し方の手順やリボ払いの計算方法|完済までの月数と手数料の総額をシミュレーションの例とは、同じ条件でも回数が1回前後ずれます。年率は、公式に確かめられる範囲で15.0%と18.0%の2本を使いました。三井住友カードは2026年3月31日以降の新規入会から18.0%、エポスカードのショッピングリボは18.0%です(各社の公式ページ・規約)。
| 毎月の支払額 | 年18.0%:回数(期間) | 年18.0%:手数料の合計 | 年15.0%:回数(期間) | 年15.0%:手数料の合計 |
|---|---|---|---|---|
| 1万5,000円 | 減らない(横ばい) | ― | 145回(12年1か月) | 116.4万円 |
| 2万円 | 94回(7年10か月) | 86.2万円 | 79回(6年7か月) | 57.9万円 |
| 3万円 | 47回(3年11か月) | 39.7万円 | 44回(3年8か月) | 30.2万円 |
| 4万円 | 32回(2年8か月) | 26.3万円 | 31回(2年7か月) | 20.7万円 |
| 5万円 | 24回(2年) | 19.8万円 | 24回(2年) | 15.8万円 |
| 10万円 | 11回(11か月) | 9.2万円 | 11回(11か月) | 7.5万円 |
| ※年18.0%で月1万2,000円など手数料より少ない額を払うと、残高は毎月増える。 |
100万円・月2万円・年18%の最初の1か月は、手数料1万5,000円、元金に回る分は5,000円です。1年たった時点の残高は約93万5,000円で、1年間に払った24万円のうち、元金が減ったのは約6万5,000円にとどまります。支払額を2万円から3万円に上げるだけで、期間は7年10か月から3年11か月に縮み、手数料は約46万円少なくなります。
残高200万円は、同じ年率なら支払額が2倍で同じ回数になります。
| 毎月の支払額 | 年18.0%:回数(期間) | 年18.0%:手数料の合計 | 年15.0%:回数(期間) | 年15.0%:手数料の合計 |
|---|---|---|---|---|
| 3万円 | 減らない(横ばい) | ― | 145回(12年1か月) | 232.7万円 |
| 4万円 | 94回(7年10か月) | 172.4万円 | 79回(6年7か月) | 115.8万円 |
| 5万円 | 62回(5年2か月) | 107.7万円 | 56回(4年8か月) | 79.0万円 |
| 6万円 | 47回(3年11か月) | 79.3万円 | 44回(3年8か月) | 60.3万円 |
| 8万円 | 32回(2年8か月) | 52.6万円 | 31回(2年7か月) | 41.3万円 |
| 10万円 | 24回(2年) | 39.6万円 | 24回(2年) | 31.6万円 |
自分の数字を入れて計算する方法は、リボ払いの計算方法|完済までの月数と手数料の総額をシミュレーションにあります。残高が少ない場合の早見表はリボ払い残高20万・30万・50万円の返済期間と手数料の早見表です。
自力で返せる線はどこか|筆者の目安
公的な基準はありませんが、次の4つで見ると、自力で返せるかどうかが判断しやすくなります。
| 見る点 | 100万円の場合 | 200万円の場合 |
|---|---|---|
| ①手数料以下の支払額(残高が減らない線) | 年18%で月1万5,000円、年15%で月1万2,500円 | 年18%で月3万円、年15%で月2万5,000円 |
| ②5年(60回)で終えるのに要る月額 | 約2万4,000〜2万5,000円 | 約4万8,000〜5万1,000円 |
| ③3年(36回)で終えるのに要る月額 | 約3万5,000〜3万6,000円 | 約6万9,000〜7万2,000円 |
| ④手取りに対する割合 | 月2万5,000円は手取り25万円の1割 | 月5万円は手取り25万円の2割 |
②と③は、年15%〜18%の範囲で、元利定額の式から出した筆者の計算です。見方は3つです。月の支払額が②に届くなら、5年以内に自力で終えられます。②に届かず①の近くで払っているなら、手数料に消えるばかりで先が見えません。さらに、返済のためにほかで借りている、ほかの借入れも合わせた返済が手取りの3割に近い、のどちらかがあれば、返し方の見直しではなく相談の段階です。手取りに対する割合の見方は借金返済が苦しいときの全体図|自力で返すか相談するかの分かれ道の判断表にまとめています。
任意整理は、カード会社と和解して、将来の手数料を付けずに残高を3〜5年で分けることを目指す手続きです。たとえば残高100万円を将来の手数料なしで60回に分けると月約1万6,700円、36回なら約2万7,800円です。リボのまま60回で終えるのに要る約2万5,000円より、月に約7,000〜9,000円低くなります。ただし、手数料を付けずに和解できるかは交渉の結果で、依頼先の費用が別にかかります。回数の考え方は任意整理の返済期間は何年?分割の回数と月の返済額が決まる考え方、費用は任意整理の費用はいくら?1社あたりの内訳と総額の出し方で確かめてください。
100万円の線が意味を持つのは、キャッシング分と司法書士の140万円
リボ払いの残高には、ショッピングの分と、キャッシングの分が混ざっていることがあります。金融庁の説明では、カードでお金を借りるキャッシングには貸金業法が適用され、買い物のショッピングには貸金業法は適用されず、リボ払いや分割払いには割賦販売法が適用されます。
キャッシングの分には、利息制限法の上限が関わります。元本が10万円以上100万円未満の貸付けは年18%、100万円以上は年15%までで、同じ会社から追加で借りたときは残りの元本と新しい元本を合計して区分します(1条・5条)。貸金業法13条3項は、その業者の貸付けの額や残高の合計が50万円を超えるとき、または他社の残高とあわせて100万円を超えるときに、収入を明らかにする書面の提出を求めています。ショッピングの分は、この上限の対象ではありません。分けて考える理由は、リボ払いでも過払い金は出る?ショッピングとキャッシングの違いにあります。
もう一つの線は、依頼先の選び方に関わる140万円です。認定司法書士が代理して交渉できるのは、借入先ごとの債権額が140万円以下の場合です(司法書士法3条)。リボ残高が100万円ならこの範囲に入りますが、200万円を1社のカードに抱えているなら、弁護士に頼む形になります。違いは債務整理は弁護士と司法書士どっち?140万円の線と選ぶときの確認点で整理しています。
返済が回らないときの次の手
順番に試す手は、次の4つです。
- 毎月の支払額を上げる、または臨時で返す。 会員サイトでコースの変更や臨時の返済ができます。効果はリボ払いの繰り上げ返済|手数料が減る効果と手続きの方法で計算しています。家計の側は赤字家計の立て直し方|借金返済中に固定費から見直す手順から。
- 別の借入れで返さない。 ローンに移す前に総額を計算します(リボ払いを借り換えるのは得?ローンに移す前に計算すること)。
- 公的な窓口に相談する。 財務局などの窓口は、返済計画の相談も受けています。各窓口の電話番号は借金の相談窓口はどこ?公的な窓口の番号・受付時間と選び方の表で確かめてください。
- 任意整理を相談する。 仕組みはリボ払いは任意整理できる?カード会社との和解で変わることに書きました。
依頼を考えるときは、事務所の登録、面談で状況を聞いてもらえるか、費用の総額を書面で示してもらえるか、司法書士なら代理できる範囲に収まるかを確かめてください。相談の選び分けはリボ払いの相談はどこにする?カード会社・公的窓口・事務所にまとめています。
よくある質問
Q. リボ払いが100万円を超えたら、自己破産になりますか?
残高の額だけで決まることはありません。自己破産は、返済の期限が来た借金を、支払う力がないために続けて返せない「支払不能」の状態かどうかで裁判所が判断します(破産法15条)。収入と家計に対して返済が回っているかが先に問われるので、まず毎月の支払額と手取りを並べてください。
Q. 手数料が支払額の中でいくらを占めているかは、どこで分かりますか?
会員サイトの請求明細やお支払い予定の画面を開いて、手数料と元金の内訳を探してください。割賦販売法は、リボ払いの請求の前に、請求する額とその算定の根拠を利用者へ知らせることをカード会社に求めており(30条の2の3)、書面を求めたときは原則として書面が交付されます。画面に内訳が出ていないときは、カード会社に書面を頼んでください。
Q. 手数料率が15%か18%かは、どうすれば分かりますか?
契約したときの会員規約と、会員サイトのリボの説明ページに書かれています。カードの種類や入会の時期で違い、たとえば三井住友カードは2026年3月31日以降の新規入会・リボ枠設定から実質年率18.0%で、それ以前は15.0%です。楽天カードの規約には13.08〜18.00%と幅があります。自分の率を確かめてから、この記事の表の近い行を見てください。
出典・参考にした公的な情報
- 割賦販売法(第2条・第30条の2の3)(e-Gov法令検索)(デジタル庁)
- 利息制限法(第1条・第5条)(e-Gov法令検索)(デジタル庁)
- 貸金業法(第13条第3項)(e-Gov法令検索)(デジタル庁)
- 貸金業法のよくある質問(Q1-4・Q2-13:キャッシングとショッピングの扱い)(金融庁)
- 司法書士法(第3条)(e-Gov法令検索)(デジタル庁)
- 破産法(第15条)(e-Gov法令検索)(デジタル庁)
- 全国の財務局多重債務相談窓口(令和7年8月29日現在)(金融庁)
出典の確認日:2026-10-24。制度や受付条件は変わることがあります。手続きの前に、各窓口の最新の案内を確認してください。
この記事は一般的な情報で、個別の法律判断・医療的な診断をするものではありません。